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「がん看護研修2023」に参加して

 3階病棟の永川です。
私は、3階病棟で「緩和ケアチーム」に所属していてがんの患者さんと関わる機会が多く、がん看護に興味を持ったことから8月19日と26日に開催された「長野県がん看護研修会2023」に参加しました。

 当院は、「地域がん診療病院」に指定されていて、グループ指定の病院と連携をとりながら治療を行なっています。
今回の研修を通して、がんの治療や副作用・看護、生殖医療、ACP、ゲノム医療について学びました。
中でも「ACP」の大切さを学びました。
ACPとは、「患者や家族・医療者の話し合いを通じて患者の価値観を明らかにし、これからの治療・ケアの目標や選好(してほしい事/してほしくない事)を明確にするプロセス」のことです。
 当院には、化学療法を行う方や終末期の方など様々な患者さんがいます。どの段階であっても、患者さんの価値観や希望・願いについて家族を含めて話し合いを行うことはとても重要です。感染症等で、患者さんと家族が自由にコミュニケーションを取れない今だからこそ、看護師として意思決定の支援や橋渡しを行うことが重要なのだと感じました。
また、AYA世代(15-39歳)のがん患者さんについての講義が強く印象に残っています。地域柄、高齢の患者さんが入院されることが多いため普段若い患者さんと関わることが少ないですが、AYA世代は学業・就職・結婚・出産等のライフイベントがあり患者さんの悩みも幅が広く、高齢者とは違った看護の難しさを感じました。

 今回の研修で学んだことを普段の関わりの中で生かし、患者さんや家族の希望を傾聴して他職種と連携を取りながら少しでも力になれたらと思います。

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2年目研修~退院支援に向けた取り組み~

こんにちは。南2階病棟の久松です。

残暑が続く、この頃ですが、みなさんいかかがお過ごしでしょうか。私は、冷たい麦茶とコーヒーを飲みながら毎日過ごしているところです。

今回、退院支援に向けた取り組みについての講義が7月と8月の2回に分けて行われました。
7月は、訪問看護の実際について現場で働いている看護師より講義をしていただきました。


 8月の講義は、7月の講義で学んだことを踏まえて模擬患者に対する入退院支援をグループごとに考えて発表しあいました。自分が考えたものに加えてグループ内で話し合うことで、このような視点があるのかと学ぶことができ、他グループの発表を聞くことで自分のグループにはなかった気づきも得ることができました。
実際の退院支援へ向けた取り組みでは多職種がかかわるため、今回のグループワークのような様々な意見が取り入れられると思います。そのため、その場で必要な情報を発信していくことが重要になってきます。今後、患者さんと関わる際にはこの方は退院後にどのような生活をしていくのか、それに向けてどのような支援を必要としているのかなど様々な視点を大切にしていきたいと感じました。

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日本心臓リハビリテーション学会学術集会で優秀賞を受賞

受賞演題

「インターバル速歩の心臓リハビリテーションへの導入の試み:IoTによる在宅・遠隔型個別運動処方に向けて」

 第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会において、優秀賞を受賞しました。
 現在、心臓リハビリテーションの運動処方は、患者の最大体力の40-85%強度の運動を1日30分以上、週3日以上実施することが推奨されています。
一方、我が国では、病院側の問題として設備やスタッフ、患者側の問題として通院の手間があり、週1回実施している病院がほとんどです。
その結果、十分な効果が得られていませんでした。
そこで、今回、信州大学と共同でインターバル速歩を核とした「遠隔型個別運動処方システム」の在宅型心臓リハビリテーションへの適用の可能性を検討しました。
その結果、同システムの有用性と安全性が明らかになり、学会から高く評価されました。
今後も探究心を持って研究・臨床に取り組んでいきたいと思います。

循環器病センター 理学療法士 赤羽弘泰

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『はじめて学ぶ「患者•家族の希望を叶える」ための退院支援』

こんにちは、3階病棟の看護師です。

今回、私は2023年7月12日に開催された『はじめて学ぶ「患者•家族の希望を叶える」ための退院支援』という研修に参加してきました。

今回の研修目的は、地域•施設での生活状況、退院支援に関わる人々の役割を知り、対象に合わせた退院支援ができるようにするための研修でした。

私は、3階病棟で消化器チームに所属しており、消化器チームは自立した患者が多いため、退院支援に関わることはあまり多くはありませんが、今後退院支援に関わる時の勉強になればと思いこの研修に参加を希望しました。

ここ数年、日本は高齢社会が進み、高齢者の独居や老々介護をしている割合が多くなってきており、そういう方達が入院してくることもあります。そのような患者さんの退院支援の時に、看護師だけでなくMSWをはじめとした多職種がそれぞれの役割を発揮して関わっていくことが大切だと学びました。

看護師が一番患者さんと関わる時間が多いため、患者さんの情報を他の職種と共有しながら退院支援を進めることが大切だと感じました。
今後、退院支援を行う際は、今回の研修で学んだことを活かして、患者さん•家族が安心して退院後も生活できるように、患者さん•家族の希望も聞きながら多職種と連携して行っていきたいと思います。

今回の会場だったところです。

               3階看護師 櫻井

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初めての院外研修~心不全患者の看護~

3階看護師柳澤です。
7月4日に松本で開催された「心不全患者の看護〜多職種と連携し病院から在宅へつなぐ支援〜」という研修を受講させていただきました。

現在看護師2年目ですが、入職後初めての院外研修だったので、いつもと違う会場や周りの人にドキドキしながら参加してきました。私は3階病棟の循環器チームに所属しているため、心不全の患者さんと関わる機会が多くあります。今回の研修に参加し、地域で生活されている患者さん・家族の希望や意向を大切にしながら、病院に入院しているときから退院後の生活を見据え、継続的に支援ができるよう多職種で連携し、当事者も含めみんなで今後の生活を考えていくことが必要であると学びました。
研修ではグループワークがあり、違う職場で働いている方々の知識や考え方を知ることができ、とても刺激を受けました。自分では気づくことのできなかった視点があり、改めて複数人で検討するということの大切さを実感しました。日々の仕事でも相談やカンファレンスをすることで助言を受け、より良い看護や支援を患者さんに提供できるようにすると共に、自身の視点も広げ、看護師として成長し患者さんに還元できるようにしていきたいと考えました。

日々の学びと院外研修など外部からの学びを繋げて、よりパワーアップしていけるよう頑張ります!

 ◀3階の同期です。1年目終了後に職場の先輩方から頂いたメッセージを撮影した場面です。

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2023年度 消防訓練実施

昨日、消防訓練を行いました。
年2回の訓練が義務になっており、1回目は新入職員中心に参加をしています。

南病棟、作業療法室での火災想定だったのですが、さすがです!
手作りで火と煙を用意してくれていました。

非常ベルがなったら、ストレッチャーを持って現場に集まります。

 
エレベーターが使えないので、救助に上がってくる職員と患者さんを運び出す者とで階段もごった返します。
ストレッチャーを使用して階段で患者さんをおろすのは大変です💦


本部では、人数報告が行われ救助患者さんの対応をします。

後半は、消火栓の使用方法のレクチャー受けて実際に使ってみました。

火災が起こらないよう日々気を付けておりますが、実際に起こってしまった際は冷静・敏速に対応できるよう定期的に訓練をおこなっています。
※画像では、床のキズを防止するため白いシーツをエアーストレッチャーの下に敷いていますが、実際の火災では使用しません。

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学会での口述発表

 私は6月24日(土)~25日(日)に名古屋学院大学名で行われた「第27回日本ペインリハビリテーション医学会学術大会」へ参加してきました。

 日常生活で感じる様々な痛みに関して考える学会でありますが、今回の学会テーマは、ペインリハビリテーションの普遍性と多様性でありました。

その中で私は「上腕骨外側上顆炎と肩関節可動域に関して-指椎間距離(C7 Thumb Distance)」に着目してというタイトルで口述発表を行ってきました。

上腕骨外側上顆炎は肘関節周囲に生じる疾患であり、テニス肘とも呼ばれますがスポーツだけでなく日常生活や仕事で発症する人が多くいます。また、その中で、肩関節の動きに制限を有する人も少なくありません。そのような臨床経験から、上腕骨外側上顆炎と肩関節の関連の調査を以前より行っていますが、今後もこのような学会活動を通じて、より良いリハビリテ―ションが提供できるように努めていきたいと思います。

リハビリテ―ション科 作業療法士 宮澤諒

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英会話教室開催しました~

 この冬2か月で90人ほどの外国人患者さんが当院に受診されました。

外国人対応スタッフが主に受付から受診などに同行しますが、各部署から「英会話教室やってほしい~」との声があがり、やっと先日英会話教室を開催することができました。

 第1回は、日常会話を入れた血圧と体温を測る会話で、約20名の参加がありました。

 病棟に検査に行ったとき、最初なんて声かけていいのかわからない。
 血圧数はどういえばいい?

などの声があったので、数字の読み方を含めたロールプレイをしました。
各部署では、名前と生年月日を必ず確認します。

 西暦が聞き取れな~い、などの声もよく聞きます。

恥ずかしがらず、声に出すことも英語を話せるようになる一歩。
どんどん大きな声でロールプレイします。

次回は、道案内(院内編)と診療科の英語の言い方をやりたいと意見があがりました。
院内だけでなく海外旅行に行った時でも使えるフレーズも入れながら、ロールプレイの内容を考えています。

また、冬シーズンの外国人患者さんが増える前には、ネイティブの方に来ていただきレッスンも検討しています。

広報山岸

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告示研修に参加!

 令和5年5月20日(土)、21日(日)に東京都羽田のイービーエム羽田医療技能訓練所で開催された「臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣による研修(告示研修)に参加してきました。

<法律改正により新たに追加された業務>

① 手術室、集中治療室で輸液・シリンジポンプに接続するための静脈路確保、接続、操作、抜針および止血
② 心臓・血管カテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作
③ 手術室にて鏡視下手術における体内に挿入されている内視鏡用ビデオカメラの保持、操作
④ 血液浄化業務における表在化された動脈、もしくは表在静脈への穿刺、抜針および止血

2人1組のペアで実技研修が行われ、鏡視下手術のカメラ操作は初めての体験で映写物を水平保持しながら映すことが、とても難しく大変苦労しましたが有意義な時間でした。
他施設の技士と話す機会がたくさんあり、日々の業務やタスクシェア・シフトの現状など情報交換をすることができました。

羽田空港第2ターミナル4階にあるハンバーグレストランにて


飛行機の離発着を見ながら食事ができるのでオススメですよ!

  

臨床工学技士 荒井

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手外科学会,ハンドセラピィ学会に参加して

2023年4月20日~21日に「第66回日本手外科学会」、4月22日~23日に「第35回日本ハンドセラピィ学会」に参加してきました。
4日間共に東京開催でした。久しぶりの現地開催の学会で,オンラインにはない熱気がありました。

手外科学会では「ローゼンスコアによる肘部管症候群患者の術後経過について」という演題で発表を行ってきました。
多くの手外科医の中での発表でしたので緊張しましたが無事に終わりました。
いくつか質問があがり、興味を持って下さった方がいたかと思います。現在はこの発表を論文にするために準備を進めています。

さて、ハンドセラピィ学会では実行委員を務めました。2年ほど前からオンラインでのミーティングや準備を行い、当日を迎え非常に感慨深いものがありました。
全国のハンドセラピスト(多くは作業療法士)と交流できたこともいい経験となりました。学会認定の認定ハンドセラピストという資格もあるので、今後取得するために研鑽を積んでいきたいと思います。

4日間の学会は日程的に大変でしたが、有意義な時間となりました。
来年もこの学会に演題をもって参加できるように今から準備を進めていきたいと思います。

リハビリテーション科 作業療法士 村井貴

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乳房超音波技術更新講習会

 三月初旬、上記講習会に参加すべく、至極久しぶりに電車に揺られて名古屋まで行ってきました。この講習会の内容は更新試験であり、10年以上前に取得した日本乳腺甲状腺超音波医学会認定資格の更新の必要に迫られ、受験してきました。コロナ禍で県外に出るのも何年かぶりで、この講習会へはここ1、2年何度か申し込みをしていたのですが、コロナの影響で開催中止が続き、ずっと受講出来ずにいました。今ようやく少しコロナが落ち着いてきて開催決定となり、参加が叶いました。
 当日は雲一つない晴天の下、会場の名古屋医療センターへ到着。

直ぐに薄暗く照明の落とされた会場に入り、一人につき「ノートパソコン、マークシート、疾患名シート」がセットされた各席へ約40余名の受講者が座し、主催者から手短な説明を聞いて程なく試験開始。試験内容はノートパソコンを操作しながら超音波画像(静止画25問、動画65問)をひたすら見て100分間で疾患名やカテゴリー(カテゴリー:良性~悪性を1~5段階で判定する)を答えてマークシートを塗りつぶす作業を行いました。静止画はまだしも動画は20秒前後の動画を目を見開いて65問「いつ病変が出現するか」凝視せねばならず、ドライアイの為ピントが瞬時に合わず苦労しました。夢中で解答し続け、あっという間に時間は過ぎ、終了の合図が。採点後に講評を聞き、更新手続きが無事できました。


 今回の様に、定期的に自らの乳房超音波検査の知識や判定能力をチェックすることで、検診乳房超音波検査において精密検査まで行わなくてもよい病変の拾い過ぎを防止することや、精密検査した方がいい病変の報告をより正確に行うための精度を上げることに努めています。現在当院では、認定資格を有する技師を含む複数名の女性技師が乳房超音波検査を行っています。

 

臨床検査科 関口

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植込みデバイス関連冬季大会に参加して

 こんにちは、3階病棟の看護師です。
今回、私は2月に開催された「植込み型デバイス関連冬季大会」に参加させていただきました。
 私は3階病棟で循環器チームに所属しており、ペースメーカ植込み患者さんと関わることが多くあります。そこで、ペースメーカの仕組みや植込み患者さんが抱える悩みなども知り、興味を持ったことがきっかけで今学会へ参加させていただきました。
様々な発表を聞き印象に残っていることは、ペースメーカやICD植込み患者さんは生活が制限されてしまう時もあり、悩みや不安があります。そのような時は看護師だけでなく、多職種で関わっていくことが大切であることを学びました。ある施設では、精神的な分野では心理士が主に関わり、疾患については医師や看護師が関わっていく。当たり前のことではありますが、1人の患者さんに対して多くの専門分野の職種が関わり情報共有することは、患者さん・家族が安心する一番の関わりであると感じました。
 当院では、毎週木曜日にデバイス外来があり、私はその外来にも出させていただいています。例えば、畑仕事やゴルフなどが楽しみであるが、息切れや動機がしてしまうという外来患者さんに対して、ペースメーカの設定が妥当なのかを多職種と話し合い、リハビリスタッフに評価してもらい連携をとっています。次の外来の際に、「運動してもあまり息がきれなくなった。楽になったよ」などの声も聞かれうれしく思います。まだまだ私自身は未熟で勉強中なので諸先輩がたの指導をいただきながら行っていますが、今学会に参加したことを生かして今後も多職種との連携を大切にしていきたいです。

大会冊子の表紙は安曇野出身のかたの絵だそうでとても可愛らしい絵でした。
また、巾着やお酒、他のおつまみなども参加品としていただけたのでいいこと尽くしです。

3階看護師 福島

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「2022新人研修〜1年間を振り返って〜」

 みなさんこんにちは!
病棟クラークの石井です。
最近は梅の花が咲いていたりと、寒さの中にもほんのり春の気配を感じる季節となりました。桜はまだかなぁと開花予想を調べたりしています。

さて、3月7日に行われた看護師新人研修では、病棟クラークも参加させていただき、一緒に1年間の振り返りをしました。
グループ内で、1年目の反省や2年目の目標についてお互い発表し合いました。
私自身この1年間は環境に慣れる事と、目の前の覚えなければいけない事に追われ必死でした。正直、4月に立てた目標は出来たことの方が少ないように感じます。
この反省から、2年目は、「周囲の状況を把握する力」、「笑顔」、「視野を広げて行動する」という目標を立てました。発表はとても緊張しましたが、自分の想いを言葉にして伝えることで、実現出来るよう頑張ろうと思えました。

最後に、4月に1年後の自分へ向けて書いた手紙を受け取りました。読むと恥ずかしくて誰にも見せられない内容でしたが、少しは成長できたのかなと感じました。
職種は違いますが、同期と一緒に参加した研修を通して、仲間と素敵な時間を共有できたなと思います。
これらの経験を忘れずに、2年目も頑張りたいと思います!

病棟クラーク 石井

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第40回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会参加

 はじめまして、3階病棟の主任です。
今回、私は2023年2月25日に開催された第40回「日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会」に参加してきました。

 この学会はストーマ・排泄の治療とケアについて医療者の知識と技量の向上を図ることで、障害をもつ患者の福祉の向上につながる活動を目的に創設されました。
第38回・39回はオンライン参加でしたが今回は3年ぶりに現地開催となりました。今回は「未来のための今~次の10年のために今を見つめる~」をテーマに多くのストーマ管理やケアに関する演題発表を聞くことができました。
ストーマ作製手技のワークショップに参加し、他の病院ではどのようなストーマ造設術を行っているのかを知ることができ、知識を深めることができました。
 また、現地開催のため参加者同士の交流ができたことが一番の収穫でした。ストーマ管理に対して同じような悩みを抱える仲間に会い、意見交換や情報交換を行うことで解決策を考える良い機会となりました。
今後は、学会で学んだことを実践し、病棟看護師も患者も自信をもってストーマケアできる病棟を目指したいと思っています。

3階病棟主任 勝野

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人間ドック健診情報管理指導士 〜ブラッシュアップ研修会に参加しました〜

 「高齢者の医療の確保に関する法律」の改正に基づき、高血圧・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病やメタボリックシンドロームに着目した「特定健診・特定保健指導」が、平成20(2008)年から実施されています。この「特定保健指導」を行うにあたり、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画・評価できる人材を養成することを目的として、日本人間ドック学会において、人間ドック健診情報管指導士(人間ドックアドバイザー)の資格が創設されています。認定対象者は医師、保健師、管理栄養士とされており、基礎編および技術編の分野を受講後、認定証が発行されます。認定期間は5年目の年度末となり、更新のためには5年間で2回のブラッシュアップ研修会への参加・受講が必要です。

ブラッシュアップ研修会は、通常は東京または大阪会場での開催ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度からはオンデマンド配信による研修会となっています。
今年度は、「特定健診・特定保健指導制度の最近の話題と動向」、「コロナ禍における生活習慣の変化に関するエビデンス」、「高尿酸血症についての最近の治療動向」「テレワークが主流になった方への保健指導方法」に関する内容について、人間ドック健診専門医や人間ドック認定医による講義を中心に学びました。
コロナ禍においては特定保健指導を対面で実施することが難しくなり、最近はビデオ通話やメール等の情報通信機器を用いる機会が増加してきています。当院における保健指導も今までは対面での面接方法が中心でしたが、昨年よりメール設備の導入も進めておりますので、今後も対象者さんのご希望に合わせた方法で保健指導を実施していくことができるのではないかと考えています。
対象者さんによっては、生活習慣の改善をしたいという気持ちはあるけれど、なかなか実行が難しい場合もあります。その時に対象者さんとの対話を通じて、過去の経験・周囲の状況等について確認を行い、根本原因を特定し、新しい生活様式の中でも取り組めそうなことを対象者さんと一緒に考えていく姿勢を持つことが大切であると、研修会を通して強く実感しました。他にも、最近の治療動向や新型タバコ・禁煙治療アプリ等に関する学びを深め、対象者さんの目標をより具体的に設定することや目標実現のための対策を考えて提案することの必要性も、改めて理解できました。
今回得られた知識や指導技術を今後の業務に活かしていきたいです。

 ◀健康診断の待合室

健康管理課 保健師日詰ちあき