統括院長あいさつ

 日本人研究者によるノーベル化学賞と医学生理学賞の受賞、大谷翔平選手の打者と投手の二刀流復帰、山本由伸選手のワールドシリーズMVP獲得など、2025年は明るい話題があった一方で、熊による人的被害が多発して社会不安が高まりました。値上がりした米の価格は、新米が市場に出てきてからも高止まりが続き、最近ようやく値下がりの兆しが出てきています。年が改まってから開催されたミラノ・コルチナ冬季オリンピックは、フィギュアスケートやスノーボードなどで日本人選手の活躍とメダル獲得が連日報道され、大いに盛り上がりました、
 当院では2026年1月から脳神経外科専門医の石川眞実先生を新たにお迎えし、健康管理センター長として人間ドック、脳ドック、健康診断の業務を担当していただいております。4月からは脳神経外科の一般診療にも取り組んでいただく予定で、従来からある脳神経内科と精神神経科と併せ、脳・神経系疾患の診療がますます充実することが期待されています。
 さて、医療を取り巻く環境は近年大きく変化しています。新型コロナウイルス感染症への対応が一段落した今も、地域医療には継続的な備えが求められています。人口減少や高齢化が急速に進む中で医療機関が果たすべき役割は多様化しており、地域全体で支え合う「地域包括ケア」の重要性がますます高まっています。当院では、急性期から回復期、在宅診療、訪問看護まで切れ目のない医療提供体制を整え、近隣の医療機関や大北医師会の先生方と密に連携しながら、患者さんとご家族が安心して暮らし続けられる地域づくりに貢献してまいります。また、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進も大きなテーマです。電子カルテの活用やAIを用いた診療支援などは医療者の働き方改革や持続可能な医療体制の構築に欠かせません。新しい技術を積極的に取り入れながら安全で質の高い医療を提供していきたいと考えています。
 私たちが何より大切にしているのは、「患者さん一人ひとりに寄り添う医療」です。どれほど医療が進歩しても、患者さんの不安に耳を傾け、生活背景を理解し、最適な治療を共に考える姿勢に変わりはありません。地域の皆様に「ここに来てよかった」と思っていただける病院であり続けられるよう、職員一同、研鑽を重ねていく所存です。今後も引き続き北アルプス医療センターにご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年4月1日 北アルプス医療センターあづみ病院 統括院長 松田正之