WOCNブログ

意思決定を支援するということ

先日、看護協会主催の研修会「患者に寄り添う意思決定支援」に参加しました。
講師は岩手保健医療大学の清水先生。

日頃、私が意思決定に係わるのは、人工肛門を造設する患者さんへのオリエンテーションの時。
医師からの依頼でオリエンテーションを行いますが、
「人工肛門になる位なら死んだ方がいい。」とか「手術はしたくない。」ということを訴える患者さんがいらっしゃいます。
癌であることの告知よりも、人工肛門になるということの方がショックであり、
「頭の中が真っ白になった。」と。。。

私の役割は、人工肛門についての正しい知識を持って頂くこと。
間違った情報や知識で、不利益を受けないようにすることです。
そのために、具体的なイメージが沸くように注意していますが、ショックを受けた気持ちも受け止めるように心がけています。

先生の講義で、「説明する」だけではなく、「聞く」、「共感する」、「一緒に考える」、「意思決定を支援する」等により支援する。
「本人(ないし家族)が決める」と「合意を目指す」とは実質は同じ、
「本人が決める」とは丸投げすることではない、とありました。

自己満足ではなく、患者さんやご家族が「支援を受けている」と感じられるような、
支援を行いたいと考えています。
入院前から、患者さんが「もう必要ない」と思う日まで。

悪縁を切り良縁を結ぶと言われる安井金比羅宮の縁切り縁結び碑。
ご縁って不思議です。

いつもありがとうございます。   WOCN  ふりはた