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行って良かった公開講座

先週末、長野市で開催された「乾癬市民公開講座」に参加してきました。
会場は患者さんと思われる人達で、ほぼ満席。
長野には患者会がないので、講演に惹かれるのも理解できます。

講演は2部構成で、1部は群馬県患者会会長の角田さんと、安部先生の講演。
2部は松代病院の瀧澤先生も加わったパネルディスカッションでした。

角田さんは「治らない。完治することはありませんと言われ、その後の説明は覚えていなかったこと」や
「人に見られたくない、普通にできることができないことが辛かった。」ことなど、ご自身の体験を赤裸々に述べていらっしゃいました。
治験を受けて寛解した時の喜びや、「病気について分かって欲しい、助けて欲しい、良くしたい、という思いから患者会を立ちあげ、3名から62名にまで会員が増えたこと」などにも胸を打たれました。

「自分の気持ちをアウトプットする」
大事なことですね。
アウトプットの対象者がいないというのは孤独感を強め、闘病意欲の低下にも繋がるので、要注意なのです。

ボディイメージが肯定できない疾患は皮膚科に限らず、他の診療科でもありますが、
知識不足からの心無い言葉や視線で、患者さんを傷つけないように、
誰もが気兼ねなく生活できるようになって欲しいと願っています。

*群馬と島根のゆるきゃら、ぐんまちゃんとしまねっこ。

いつもありがとうございます。  WOCN   ふりはた

乾癬(かんせん)って馴染みのない皮膚疾患ですが、決してうつる病気ではありません。

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New Member

先週、認定看護師審査の合格発表があり、当院でもがん化学療法看護の認定看護師が誕生しました。
がん化学療法看護認定看護師の役割は、「がん化学療法薬の安全な取り扱いと適切な投与管理、副作用症状の緩和およびセルフケア支援」とされており、副作用に苦しむ患者さん達に、より良いケアが提供できるのではないかと、
期待が膨らみます。

化学療法中のオストメイトの対応も、より専門の看護師に任せられる!
良かった!本当に良かった!本当に本当に良かった!

誕生を1番喜んでいるのは実は私なのかも。。。と思いながら、1年目の自分はどうだったのか、初心を忘れていないか、
自問自答している今日この頃です。

*成田山新勝寺の倶梨伽羅剣と大錫杖

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縁はやおら形をなしてゆく

お陰さまでこのブログも7年目を迎えました。
読んでいただいた方からの嬉しい感想や、出会いなどは大切な財産だと思っています。

先月も、退院当日にお迎えに来院されたケアマネージャーさんと相談員さんに、
施設へ訪問させていただこうとご挨拶をしたところ、
「ふりはたさんって、あのブログをやっているふりはたさんですか?」と聞かれ、
「苦情?」と思ったら「いつも読んで勉強しています。どんな人なのかと思っていました。」と言われ感激しました。

訪問中は、褥瘡ケアについて色々とお伝えしていましたが、過去にブログに書いていたことをよく覚えていてくださり更に感激!
久しぶりに、「ブログを続けていて良かった」と思えたのと、フィードバックの大切さを実感しました。

ブログを読んだ方から言われるのが、「どんな人かと思っていた。」という言葉。。。
「実際に会ってみてがっかりさせてしまったかな。。。」とちょっと不安になる反面、
励みにもなるので、遠慮なく声をかけて欲しいと思っています。

*善光寺の仁王像は通常とは逆で、左に阿形を置いているとのこと。
「阿形」は左手に金剛杵を持ち右肩を上げ、右側の「吽形」は左手を振り上げて右手をまっすぐのばしています。

阿吽の呼吸と言えるような関係を築いていきたいですね。

いつもありがとうございます。   WOCN  ふりはた

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摂食嚥下障害

NST研修会「摂食嚥下障害 在宅・施設でできる評価と対応~予防から終末期まで~」が開催され、地域から大勢の方に参加していただきました。
嚥下障害については、以前からアンケートからも関心の高さが伺え、現場で困っている状況なのだと捉えています。

在宅・施設ケアでのポイントは、
Ⅰ.嚥下障害の有無を把握する
Ⅱ.現在の嚥下状態(段階)を把握する
Ⅲ.それぞれの段階にあった対応をする こと
摂食嚥下評価シートなどを使用することも有効であり、学会のホームページからダウンロードできるそうです。

また、簡易評価のひとつに「反復唾液嚥下テスト」があり、30秒間に何回唾液を嚥下できるかをチェックして、3回以上できたら正常とするものもあります。
これならすぐにできそうですね。

嚥下障害の原因には、脳血管疾患や神経・筋障害などの他に、加齢による機能低下もあります。
個人差はあるとしても、誰にでも起こりうることなので、日頃から嚥下障害になった時にどうしたいかということを、家族間でよく話し合っておくことも大切だと思います。
人生の最終段階での検討事項として事前に共有しておくと、いざという時に困らないし、
誰も傷つかず、よりよい最期を過ごせるのではないでしょうか。

決められない時は、主治医や専門職に相談してみて下さい。
患者さんを良く知っている主治医は頼りになると思いますよ。

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた