WOCNブログ

災い転じて福となす

前回の投稿の続きです。

*札幌へ行く数日前に引いたおみくじは大吉でした。
おみくじを引いた当日から、想定外のことが連続しています。

機体の整備不良による欠航で大変な思いをしましたが、自宅で色々と思い出していたら、ふと、「これって、ストーマ造設になると医師から説明された患者さんの気持ちに近いのでは?」と思いました。

私の役割の中に、ストーマ外来での術前オリエンテーションがあり、
時間をかけて説明をしています。
軽い気持ちで外来受診したのに、がんと診断され、ストーマ造設することになった患者さんやご家族は、本当にショックを受け、絶望的な気持ちでいっぱいです。
「がんって言われたことよりも、人工肛門になるって言われたことがショック。」
「手術はしたくない。」
「人工肛門になるくらいなら、死んだほうがいい。」
というような訴えをされる患者さん方が殆ど。。。

今までは説明が終わった後に「自分でも出来そうな気がする。」
「手術を受けようと思う。」と仰って頂くので、少し安心していましたが、
この頃なぜか、「本当にこれで良いのだろうか」と考えていました。
そんな時に欠航というアクシデントに見舞われ、貴重な疑似体験ができたと思っています。

「検診を受ければよかった。」「受診すればよかった。」
「手術しなくて済む方法はないのか。」「ストーマ以外の方法はないのか。」
「まさか自分がこんなことになるなんて。。。」といった気持ちの揺れは、まさに私が感じたことと同じ。
欠航なんて、体のことに比べたら比較にならない位小さなことですが、
大きなショックを受けた時は、対応方法を誤ると、更に不安になったり、緊張感が高まったりするということが身を持って分かりました。

伴走者のつもりでいましたが、実は自分のペースで走っていたのかもしれません。

次のオリエンテーションからは、変わることができそうです。

 

*雪の北海道神宮に誓いを立ててきました。

いつもありがとうございます。   WOCN  ふりはた

札幌からの帰り、盲導犬を連れた一行が「みんなに親切にしてもらって良かったね」と
話しているのが聞こえ、週末の災難が救われました。