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お達者落語会

今月上旬に開催された、在宅褥瘡創傷ケア推進協会総会・学術集会参加最大の目的は、

春雨や落雷師匠こと安部 正之先生の「お達者落語会」を聞くこと。
安部 正敏先生のお父様の落語と医学講和です。
「江戸古典落語」と「いきいき医学講座“笑いと免疫力、、、そして健康”」の
二部で構成された口演は初体験でした。
初めて落語を生で聞き、情景が思い浮かぶ話し方に引き込まれ、
気が付くと前のめりになって、夢中で落語の世界に入っていました。
先生は「笑い療法士」という資格をお持ちで、「日本笑い学会」の会員なのだそうです。
笑いの効果は、免疫力を高めたり、痛みを消失させたり、円滑な人間関係維持にも必要と聞きました。
いいことずくめですよね。
人が1日に笑う時間は平均23秒程度なのだとか。
平均なので、もっと少ない人もいるのでしょう。
人間味が必要な医師は、話が上手いことや、笑いやユーモアを取り入れることが大切と聞いた時は、思わず何度も頷いてしまいました。。。
そして、ある程度チャランポランで良い、適度な運動をする、ぬるめのお風呂で温まる、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を摂ることなども大切であるとのこと。
心の持ちようも影響があり、引きこもりタイプと自律しているタイプでは免疫力が違うそうです。
参加して本当に良かったと余韻に浸りながら、徳川家康の名言を思い出しました。
最も多くの人間を喜ばせたものが、最も大きく栄える。
 
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熱い仲間達

7月上旬、浅草橋で開催された日本褥瘡創傷推進協会総会・学術集会に参加しました。
テーマは「在宅でも施設でも病院でも、やる・できる・つながる褥瘡創傷ケア」
都合で2日目しか参加できませんでしたが、とても充実した時間を過ごせました。
一般演題では、現場スタッフの切実な声、頑張って活動を行っている北陸地区の報告、患者会の方から「介護者向けにも研修会を行って欲しい」といった要望を聞くことができたのは、この総会・集会の特徴なのでしょう。
秋山先生の特別講演では、あるがん患者さんの言葉が紹介されました。
「連携といっても患者は物やボールじゃない。丁寧に手を添えて、確実に送り届けて欲しい。」普段、地域連携とか看看連携なんて簡単に言っていたのが、恥ずかしくなりました。
誰のための連携なのか、大事なことの共通認識を持って行いたいですね。
安部先生の参加型セミナー「外用療法を超学ぶ!全員あたるまで帰れま10!」は、今回も大盛り上がりでした。
参加者の属性に関係なく会場が沸き、一体感を味わえるのは他に類を見ないと言っても、過言ではないでしょう。
ちなみに、私が間違えた問題は先生の著書のカバーの白抜きの文字と、前東京都知事が行った回転すし屋さんの店名。
問題ひとつひとつに対する参加者の反応が面白くて、それも楽しめました。
暑い日に、涼しい会場で、熱くなりながら過ごした、そんな1日でした。
 
 
*ランチョンセミナーのお弁当、美味しかった~。
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女性骨盤底外来

 先日、ローカル紙に外来開設について記事が掲載されました。

従来の火曜日と木曜日に加えて、金曜日に女性医師の外来日が設けられ、
「理学療法士も看護師も全員が女性の曜日があるので、お気軽に診察にお越し下さい。」といった内容です。
遠方からお見えになる患者さんは多く、手術も施行されていますが、
近隣の患者さんの受診数が少ないとのこと。
おそらく、どの診療科にかかればよいのか分からないとか、恥ずかしいとか
そういった理由なのではないかと思います。
骨盤底とは、直立歩行するために骨盤の底の部分に発達した筋肉群であると考えられ、
加齢や出産、肥満、慢性的な咳などが原因で筋肉が弱り、尿失禁や骨盤臓器脱を引き起こします。
弱った筋肉にアプローチをするのが骨盤底筋体操で、看護師や理学療法士が個別に指導を行い、自宅でも毎日実践して頂くことがポイント!
体操といっても体を動かすのではなく、膣や肛門を引き上げるようにする方法で、
太ももなど力を入れなくても良いところに力が入ってしまうことがあるため、できるようになるまでは有効に行えているかどうか評価をすることが大切なのです。
以前医師から「検死をした患者さんが、日本手ぬぐいで作ったベルトのような物を陰部に当てていたことがあった。あれは、骨盤臓器脱で困っていたのではないかと思う。」と聞いたことがあります。
生命の危機はなくても、他人に言えないような悩みを抱えて過ごすことがないように、
自分の身体を大切にして欲しいと願っています。
 
 
 
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失禁関連皮膚炎(IAD)

先月参加した学会では、パネルディスカッションやランチョンセミナー、IAD重症度評価ツール(案)の紹介など関連したセミナーに参加し、大変参考になる講演を聞くことが出来ました。
「発赤が認められた時には組織内部に、消化酵素・細菌が侵入している状態」
「微温湯だけの洗浄は皮膚バリヤ機能を損なう」
「失禁のある全患者には、IADのリスクがある。IADと褥瘡両方のリスクを低減するためには、一人ひとりに合わせた予防計画の実施が必要である。」など。。。
やはり大切なのは、予防的なスキンケアを徹底すること。
洗浄剤やおむつの製品選択も大切なので、当院では褥瘡やIAD予防に繋がると考えた製品を使用中です。
弱酸性の洗浄剤で丁寧にやさしく洗浄し、押し拭きをした後に、撥水と保湿効果のあるジェルを塗ることでIADは減少したと感じています。
使用前の有病率などのデータが取れなかったので、感覚的なことしか言えないのが残念ですが、減少したのは必要性を理解し、直ぐに取り入れてくれたスタッフのおかげですね。
それでも「0」ではないので、限りなく「0」に近づけるよう、何度でも同じことを繰り返し指導していこうと思っています。
そんなことを改めて決意できるような、有意義な学会でした。
 
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