WOCNブログ
あの日。。。
今月中旬金沢で開催された、創傷・オストミ―・失禁管理学会に参加しました。
今回は25回目という節目にあたります。
5年前の5月にも同じ金沢で学会があり、6月から始まる認定看護師の研修受講前に参加した、あの日のことを思い出していました。
5月だというのにとても暑く、会場の移動が大変だったこと。
新幹線は北陸まで延伸していなかったので、車を運転して金沢へ行ったこと。
初めて安部先生の講義を聞き、強烈な印象が残ったこと。
参加者の方々が皆、別世界の人に見えたことなど。
先生は今回の学会でも、参加者の心をわしづかみでした。
10分程度の講義でも、つかみが素晴らしいので「何を話してくれるのだろう?」
「聞き逃さないようにしよう!」といったワクワクした気持ちになります。
「参加者の心を掴んで離さない」なんて、誰にでもできることではありません。
5年前と変わりないこと、変わったことがありますが、
学会が30回を迎える時、私が理想とするWOCNに少しでも近づいているようにしたいですね。
あの日の気持ちを忘れずに。。。
*会期中に入ったコーヒーショップでもらった、当たり!?のレシート。
なんと、1/1500位の確立だそうです。
店員さんが「初めて見ましたぁ~。」と私より感激していました。
次回は、失禁関連皮膚炎について投稿します。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
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排尿ケアチーム学習会
5月下旬に、山梨県のWOCNからお誘いを受け、山梨大学へ学習会に行ってきました。
今年度の診療報酬改定で「排尿自立指導料」が新設され、当院でも排尿ケアチームの設置に向けた準備を始めるところだったので、私としてはgood timing!!
谷口先生の講義を受けることができるなんて。。。
企画してくださった山梨県のWOCNのおかげですね。
軽い気持ちで参加しましたが、手引書作成に関わってくださった先生方のご尽力や、診療報酬に新設されるまでの活動をお聞きして身が引き締まる思いでした。
チームについては、泌尿器科医師から立ち上げたいという依頼があったので、設置することになり少しプレッシャーを感じていますが、決まったことなので「やるしかない」状態。
尿路感染予防にも繋がることなので、感染管理認定看護師とも連携していく予定です。
*「排尿自立指導料」とは、排尿に関するケアに係わる、専門的な知識を有した多職種からなるチームを設置し、医師、看護師等がチームと連携して、排尿自立の可能性及び下部尿路機能を評価し、排尿誘導等の保存療法、リハビリテーション、薬物療法等を組み合わせるなど、下部尿路機能の回復のための包括的なケアを実施することを評価するもの。
精神科病棟前に咲いている、紫陽花です。
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学生時代の私に教えられたこと
なるべく多く、患者さんの病室へ訪問することを心がけている私ですが、
経過があまり良くない時は、時間が取れないことを言い訳に、訪室の回数が減ることがあります。
「掛ける言葉が見当たらない」「根拠のない慰めは言えない」
理由はそんなところです。
でも、「話しができて良かった。」「顔を見て安心した。」と言われると
心苦しく感じます。
そんなある日ふと、学生の頃のエピソードを思い出しました。
血液内科病棟の実習で受け持たせて頂いた患者さんは、だるさが強く、
とても辛そうでした。
検温が終わり、何かケアをして差し上げたいのですが、学生の私にはどうすることもできず、ただそばに座っていました。
個室だったので、一人では心細いのではないかと考えたからです。
その日の実習記録に、「このような場面ではどうすれば良かったのか」と記載しました。
指導者さんは、「とても良いケアをしましたね。そばにいてもらって、安心したと思います。それで良かったのです。」といったようなコメントを下さったように記憶しています。
私も、あの頃の指導者さんの年齢になりましたが、新鮮な気持ちを忘れずに、心に残る指導ができるようになりたいと改めて感じました。
今の私を見たら、当時の指導者さん達は何ておっしゃるでしょうか?
*函館旧区公会堂、素敵な洋館です。
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誰でも出来る褥瘡ケア
4月下旬に、NST学習会で講師を務めました。
テーマは「誰でも出来る褥瘡ケア~予防から地域連携まで~」
「褥瘡について」という依頼でしたが、スキンテアや医療関連機器圧迫創傷、私が目標としている地域連携まで含めました。
対象者は主に、地域の介護保険施設やケアマネジャーです。
日頃から、「職種に関わらず褥瘡対策は誰にでも出来るし、興味を持ってくれることが1番大切」と思っているので、タイトルにはそんな思いを込めました。
内容は、リスクアセスメントスケール・褥瘡発生の危険因子として特に注意が必要な疾患・考慮すべき疾患・ポジショニング・おむつの当て方・スキンテア・医療関連機器圧迫創傷・地域連携についてまとめました。
デモンストレーションの時間は取れなかったので、依頼があればいつでも伺うことを伝え、その代わりに、おむつやスキンケア製品のサンプルとパンフレットを持ち帰って頂きました。
地域連携については、持ち込み褥瘡患者さんの話を取り上げ、
「入院時から状態が悪く会話はできなかったけれど、この状態で在宅介護をしていたことに驚き、適切な治療を受けられる・地域で褥瘡について抱えることがない・ケアマネジャーなどとも連携できることを目指し、活動していきます。」と私が一方的に約束したことを話しました。
約束を守れるその日まで、頑張るしかないですね。
*デイケア利用患者さんの作品です。
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