フレッシュナースブログ

外の世界を観よう!~学会参加~

 みなさん、年に1回は学会に行っていますか? 当ブログは「スキルを上げたいと思っているスタッフの役に立つ」も目的のひとつとしているようです。となれば! 私の学会の利用の仕方をお話し、1人でも学会に行く人が増えるお手伝いをしたいと思います。

とはいえ一番気になるのは学会って参加費が高い!と思うことかもしれません。ですが、適切な申請さえおこなえばお得に費用負担が少なく学習ができます。当院では学習の援助として学会の参加費・交通費を支給する規程があります。職場でまずは確認してみましょう。

 学会のコツとして、学びたいこと以外にもいくつか目標を決めていきましょう。学会会場を効率よく回る方法や、会場までの旅程を含めた「計画をたてる練習」とするのもありでしょう。学びに行く過程は全て自分で手配しなければなりません。旅行と組み合わせて現地の美味しいものを食べて「日常ではないものを楽しむ」のも学会の楽しみのひとつです。もちろん、最新の考え方に触れ「医療・看護を新鮮に感じられる」機会とするのもよいでしょう。

 個人的には、「質問をする訓練をする場所」としてもおすすめです。たくさんの人の前で質問をするのは緊張しますが、自分の率直な疑問をぶつけることで、周りの人の理解をより高めるお手伝いもできるのです。慣れてくればすべての発表に対して発表の途中で質問が考えられるようになります。自分より上手な質問をする人もいるでしょう。その人の言葉の使い方を盗むと、更にスキルアップができます。また、自分が演題発表をする立場になった時、質問に対する回答の仕方も勉強できるのではないでしょうか?

 私が、学会に行くようになったのは、初めて働いた病院の男性看護師の先輩から「年に1回ぐらいは学会に行って、雑誌も一つぐらいとっておいた方がいい」を愚直に実行していただけです。医療の世界は医師の指示のもと看護師が治療に関わるため、自分が学習することの価値が低いように思われるかもしれません。しかし、目の前の患者さんに何かできるのは現場の自分なのです。学会参加というのは、その「何か」を磨き上げる機会の一つと、私は考えています。

 終わりに、総じて述べたいことは「外の世界を観よう」です。病院の中だけを見ているとそう思えないかもしれませんが、この世には「まだ見ぬ誰かのために世界を良くしよう」と本気で取り組む人が数多くいます。みなさんがその一人になることもあると信じています。

あっ!先日参加した人間ドック学会では、健康管理課の保健指導を中心に聞きました。自分の研究、現場での実践、まだまだやれることがあるなぁと感じて今回の学会を終えたことを、終わりに報告いたします。

健康管理課 保健師 内山博幸

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