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医師との関係

 先日視聴した学会で、医師とのコラボレーションについてのセミナーがありました。
コラボレーションは「協同作業」とも言われていますが、「異なる視点を交錯させることで、新たな視点を見出し、新しい考え方を創出してゆくような仕事の仕方」という解説が私には一番しっくりきました。
普段、消化器外科の医師とは回診を一緒に回ったり、処置を一緒に行ったり、ストーマ外来でコラボをしています。
学会の演者は、「医師とのコラボレーションを円滑に行うためには、日頃からの情報交換、信頼関係の構築が大切」と述べており、「大腸外科医全員とストーマカンファレンスを開催し、情報共有を図っている」そうです。
ストーマ造設について、必ずフィードバックをしているとのことですが、私も同じようにしています。
ポジティブフィードバックばかりではありませんが、ネガティブフィードバックをしても、「患者さんのため」という共通の目的があるため、関係が悪化するようなことはありません。

回診中のやりとりが「怖い」と指摘されたこともありますが、そのことについても後日話ができるくらい、何でも気兼ねなく話せるような関係なのです。(自己分析)

心がけていることは、「アセスメント内容をすぐに伝えること」
外来診療中でも急ぎの場合は、1分以内で直接伝えるようにしています。
もちろん意見の相違もありますが、ディスカッションすることが大事で、結果がより良いものになることを目指しています。
私達には、忖度なんて存在しないのです。

5年位前に出雲大社にて撮影

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私の10年間

 東日本大震災当日のことを良く覚えています。金曜日の午後のことでした。
当時訪問看護に従事していた私は、発生時間帯はトイレに入っていて揺れにまったく気が付きませんでした。
いつも通り訪問先へ向い、自宅に戻っているはずの利用者さんが不在だったので、しばらく駐車場で待機していましたが、なかなか帰ってきません。
その利用者さんはデイサービスを毎日利用されていて、金曜日は少し早く帰宅していただく契約になっているのですが、ご家族の都合で急なショートステイを利用することもありました。
時々、ご家族やケアマネさんからの連絡が忘れられたこともあったため、確認しようと各所に電話をしましたが全くつながりません。
呼び出し音も鳴らないような状態なので、職場に戻りその時にはじめて地震があったことを知った次第でした。
その年の6月からは認定看護師の研修に行きましたが、有事の際に困らないケア方法について常に意識するようになりました。
専門領域であるストーマケア、褥瘡予防、深部静脈血栓症予防、簡潔自己導尿など。

オストメイトには有事を想定した準備を指導していますが、実際には持ち出せない可能性もあるため、自分が使用している装具と違うタイプの物を使用しなければならない状況でも迷わず使用するように、「これは使えない」とはならないようにと伝えています。

福祉避難所の存在すら知りませんでしたが、地域の福祉避難所についても調べました。

内閣府で定める基準や運営ガイドラインには、福祉避難所とは、「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(要配慮者)を滞在させることが想定されるもの」「要配慮者を滞在させるために必要な居室が可能な限り確保されていること」と規定されています。
実際にはどうなのか分かりませんが、災害対策基本法についても理解を深め、行政との連携も必要なのだと感じています。
コロナ渦での避難。。。
課題はたくさんありそうです。

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4つの目

先日、ストーマ装具メーカー主催のセミナーに参加しました。
演題は「エキスパートナースとしてのキャリアプランを考える~様々なキャリアシーンや経験から学んだこと~」。

講師の柳迫先生は現在看護部長ですが、WOCやGRMとしてのご経験もあります。
そんな先生の「経験から決めていく、無駄な経験はない」という言葉に、安心と共感を得ました。

ビジネスに必要な4つの目。
今まで「鳥の目と虫の目」は知っており、実践しているつもりでしたが、「魚の目・コウモリの目」もあることを初めて知りました。

鳥の目は俯瞰することができる視点のことで、虫の目は物事を掘り下げて細かく見ること。
魚の目は流れを感じ取る目、視点の長さ、変化を見ること。
コウモリの目は別の側面を見る目で、逆転の発想や固定観念、常識を疑うことなのだそう。

個人的には、コウモリの目は割りと得意かもと思っています。
「そもそも○○は本当に必要なのか?」、「○○の目的は何なのか?」、
常識や慣例を理解した上で、それらを壊し、新たに創ることに抵抗はなく、当たり前になっています。

視点・視野・視座を変えて、多角的に物事を捉えられるようになることは、認定看護師として必要なスキルなので、常に意識していきたいのです。

*2年前に高台寺天満宮で撮影。
牛の頭を撫でまくり、頭が良くなるように祈願しました。
天満宮を見つけると小さなお社でも必ずお参りしますが、まだご利益を授かっていません。神様でもできることと、できないことがあるのでしょうね。。。

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