精神科ブログ

実践報告を経て感じたもの

6月21日~23日の3日間、長崎県の長崎新聞文化ホール アストピアにて「日本精神科看護学術集会」が行われ、私はその中で「精神科病棟での活動プログラムの取り組み~個別運動プログラムと集団レクリエーションの導入後の変化~」という演題で実践報告を行いました。
 当院精神科2階病棟では、一昨年末より患者さんの生活におけるメリハリや睡眠の質、患者さん同士の関係性の向上を目的として集団で行うレクリエーションを看護補助者を中心に行ってきました。患者さんにも活動が浸透し、現在でも継続的に多くの方に参加をしていただいています。また、生活習慣の改善や体重の減量を目的とした患者さんに対し、医師や看護師の連携のもと個別運動プログラムも行ってきました。こちらも継続的な実践ができており、訪問看護師との協力により在宅でも実施できているとの報告もあります。今回の実践報告は、これらの活動のまとめと発信の活動となりました。
 学術集会には各県の病院や福祉施設の代表が参加し、静かな緊張感の下行われました。私自身、緊張しながらの発表となりましたが、参加者の方々の熱心な視線や反応に気が付くとその緊張も徐々に楽しく感じられ、「もっと自分たちの活動を知ってほしい。そして同じ業界の方々がどう感じるのかを知りたい。」と思うようになりました。他の発表もとても興味深く、自分の病棟に落とし込んで考えると「あの場面では、こうしたほうがよかったのか。もっと病棟のココを変えることができれば、患者さんの安心・安全につながるのではないか?」などいろんな考えが思い浮かび、とても有意義な時間となりました。
 今後も活動を継続しつつ他施設の活動も知ることで、もっと質の高い活動に発展させられるよう研鑽を積みたいと思います。

精神科病棟 浅野