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学会の醍醐味 つづき

排便アセスメントには、便秘のタイプを見極め、最適な下剤を使用することが大切です。
直腸性なのか結腸性なのか?
浣腸や座薬に反応するのは直腸性、反応しないのは結腸性。
結腸性の便秘に浣腸をしても無駄なのです。
だたし、器質的な問題や(腫瘍など)、他の薬剤の有害事象で便秘になる場合もあるため、
主医師に相談することも大事です。

「下剤は毎日投与するものではなく、必要な時に使う薬」ということ、
「大腸刺激性下剤を長期間投与すると、習慣性や腸管変化の可能性がある」ことを理解することも大切!

排便が無ければ食欲も無くなるし、尿閉のリスクもある。
残便感や下剤使用による腹部不快感から、不穏を招く可能性もあるため、
しっかり食べてしっかり出すことを目標に!
患者さんもご家族も、看護・介護する職員も。。。
(ちなみに私は便秘とは無縁です)

 

*「三人寄れば文殊の知恵」の安倍文殊院。
いつもありがとうございます。   WOCN   ふりはた

学会が終わると、参加したセミナーの営業担当者から連絡がきます。
アンケートには丁寧に答え、新製品のサンプル提供や、詳細に説明を聞くためです。
学会の時にはしませんが、休日に参加するセミナーなどでは、あえて提出しないという、無言のメッセージを送ることも。(こわ~)
「予定時間をオーバーしたので、アンケートを書く時間がなかった。」
「ここには書ききれないので、直接伝えます。」
このパターンの方が早く連絡がきますが、1年に1~2回位ですね。

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学会の醍醐味

先月末に参加した学会は、私が特に興味を持っているセミナーなどが多く、
とても勉強になりました。
(興味がある=好きな事と言った方がよいのかな。。。)
前から好きな事は、排便とエコーについて。
現在はそれが一緒になり、便秘のアセスメントにエコーが使いたいと考えています。

ちなみに参加したのは、ランチョンが「明日から役立つMDRPU対策のポイント~弾性ストッキングの適正使用~」「腸内フローラから見た経腸栄養管理~下痢・便秘トラブルへの対応」
スイーツセミナーが「排便アセスメントと下剤に頼りすぎない排便ケア」
「便秘や便失禁についてもっと知ろう!!~チームで取り組む画期的な排便管理方法~」
モーニングセミナーが「一歩先ゆく!!WOCNの専門性が生きるエコーを活用した排便アセスメント」
他にもシンポジウムや教育講演、企業展示や書籍のチェック、口演発表なども聞きながら充実した2日間でした。
会場が2か所あり、日傘を差しながら行ったり来たりで疲れましたが、学会の醍醐味は学びが多いこと!
非会員でも参加できるので、気軽に参加して欲しいと思っています。

前置きが長くなりましたが、今回は、排便アセスメントについて投稿します。
「3日便が無かったら浣腸」「排便は毎日なければいけない」「便がでないとイレウスになる」施設や在宅で、当たり前のように行われていることかもしれません。
排尿日誌のように、排便にも日誌があり、連日記載することでアセスメントが可能になります。
下剤を使うことが悪いわけではなく、適量を適当な時期に使用することがポイント。
乱用することによって、ガスが溜まって苦しかったり、下痢状態にして排泄するのは、苦痛を与えるだけなので、自然に近い排便を促すことが理想。
排便障害の原因は多岐に渡るので、食事内容や摂取量、食物繊維量、水分摂取量などを記録する。
排便の状況はブリストルスケールを使う。
スケールを使用していない施設は、手始めに使用することから始めて欲しいです。
今週末には、NST栄養勉強会があります。
テーマは「お薬に頼らない排便コントロールを目指して~腸内フローラと腸管のメンテナンス~」排便に興味のある方も、そんなに無い方も、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

  
*声を掛けましたが、完全に無視されました。

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