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人間ドック健診情報管理指導士 〜ブラッシュアップ研修会に参加しました〜

 「高齢者の医療の確保に関する法律」の改正に基づき、高血圧・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病やメタボリックシンドロームに着目した「特定健診・特定保健指導」が、平成20(2008)年から実施されています。この「特定保健指導」を行うにあたり、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画・評価できる人材を養成することを目的として、日本人間ドック学会において、人間ドック健診情報管指導士(人間ドックアドバイザー)の資格が創設されています。認定対象者は医師、保健師、管理栄養士とされており、基礎編および技術編の分野を受講後、認定証が発行されます。認定期間は5年目の年度末となり、更新のためには5年間で2回のブラッシュアップ研修会への参加・受講が必要です。

ブラッシュアップ研修会は、通常は東京または大阪会場での開催ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度からはオンデマンド配信による研修会となっています。
今年度は、「特定健診・特定保健指導制度の最近の話題と動向」、「コロナ禍における生活習慣の変化に関するエビデンス」、「高尿酸血症についての最近の治療動向」「テレワークが主流になった方への保健指導方法」に関する内容について、人間ドック健診専門医や人間ドック認定医による講義を中心に学びました。
コロナ禍においては特定保健指導を対面で実施することが難しくなり、最近はビデオ通話やメール等の情報通信機器を用いる機会が増加してきています。当院における保健指導も今までは対面での面接方法が中心でしたが、昨年よりメール設備の導入も進めておりますので、今後も対象者さんのご希望に合わせた方法で保健指導を実施していくことができるのではないかと考えています。
対象者さんによっては、生活習慣の改善をしたいという気持ちはあるけれど、なかなか実行が難しい場合もあります。その時に対象者さんとの対話を通じて、過去の経験・周囲の状況等について確認を行い、根本原因を特定し、新しい生活様式の中でも取り組めそうなことを対象者さんと一緒に考えていく姿勢を持つことが大切であると、研修会を通して強く実感しました。他にも、最近の治療動向や新型タバコ・禁煙治療アプリ等に関する学びを深め、対象者さんの目標をより具体的に設定することや目標実現のための対策を考えて提案することの必要性も、改めて理解できました。
今回得られた知識や指導技術を今後の業務に活かしていきたいです。

 ◀健康診断の待合室

健康管理課 保健師日詰ちあき

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