WOCNブログ

私の10年間

 東日本大震災当日のことを良く覚えています。金曜日の午後のことでした。
当時訪問看護に従事していた私は、発生時間帯はトイレに入っていて揺れにまったく気が付きませんでした。
いつも通り訪問先へ向い、自宅に戻っているはずの利用者さんが不在だったので、しばらく駐車場で待機していましたが、なかなか帰ってきません。
その利用者さんはデイサービスを毎日利用されていて、金曜日は少し早く帰宅していただく契約になっているのですが、ご家族の都合で急なショートステイを利用することもありました。
時々、ご家族やケアマネさんからの連絡が忘れられたこともあったため、確認しようと各所に電話をしましたが全くつながりません。
呼び出し音も鳴らないような状態なので、職場に戻りその時にはじめて地震があったことを知った次第でした。
その年の6月からは認定看護師の研修に行きましたが、有事の際に困らないケア方法について常に意識するようになりました。
専門領域であるストーマケア、褥瘡予防、深部静脈血栓症予防、簡潔自己導尿など。

オストメイトには有事を想定した準備を指導していますが、実際には持ち出せない可能性もあるため、自分が使用している装具と違うタイプの物を使用しなければならない状況でも迷わず使用するように、「これは使えない」とはならないようにと伝えています。

福祉避難所の存在すら知りませんでしたが、地域の福祉避難所についても調べました。

内閣府で定める基準や運営ガイドラインには、福祉避難所とは、「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(要配慮者)を滞在させることが想定されるもの」「要配慮者を滞在させるために必要な居室が可能な限り確保されていること」と規定されています。
実際にはどうなのか分かりませんが、災害対策基本法についても理解を深め、行政との連携も必要なのだと感じています。
コロナ渦での避難。。。
課題はたくさんありそうです。

いつもありがとうございます。   WOCN   ふりはた

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