精神科ブログ
窒息した時には・・。
精神科病棟で窒息というのは非常に多い事故です。
歯科治療をしたり、食形態を個別に工夫したり、食事の置き場所や処遇を考慮するなどリスクを減らす取り組みはしています。
しかし、どんなに注意していても行動がまとまらず持ち込んだものや他の方の食事をせっついて食べてしまったりということで窒息のリスクはゼロにはできません。
身近にあって危険な食べ物はパンです。
窒息したときはハインムリック法や胸骨圧迫で押し出したり、吸引したり喉頭展開してマギール鉗子で掻きだしたりしますが、うまくいかないこともあります。
吸痰用の吸引器では吸引力がよわかったりすぐに詰まってしまったりします。
そんなときに秘密兵器が掃除機に異物誤嚥用のアタッチメントノズルを取り付ける形の強力吸引器でこれで命を救われた人もいます・・。
救急カート同様にすぐに使える場所に配備されていますが、なるべく使われることがないようにリスク管理を最大限行いたいものです。
樋端Dr