精神科ブログ

平成25年度、中信発達障害研修会

2014年2月1日、 長野県立こども病院で平成25年度の発達障害診療中信ブロック研修会が開催されました。

小児科医、精神科医、カウンセラー、保育士、作業療法士、理学療法士、行政関係など医療の職種を中心に大勢の参加者がありました。
当院からも多職種での参加がありました。
信大こどものこころ診療部の原田謙先生の「地域での発達障害診療のポイントと診療科同士の連携」の話のあと、「思春期の発達障害診療の現状と課題」というテーマで25分ほどお話をさせていただきました。

まず安曇病院での思春期診療の概略を説明しました。

ついで、発達障害は発達に支援が必要な障害であり、医療、福祉、教育、行政、地域社会などが連携して社会で生きていくために最低限のスキルを身につけるという発達を保障してあげることが大切。特に性の問題に関しては支援なしで放置しておけば、加害者や被害者になりかねず、のちのち社会に居場所をうしなうことになる。
他人を傷つけない、自分を守る、合意を得つつものごとをすすめるというような基本的な社会スキルがクリアできれば、あとは得意なところを活かしてどこかで活躍できるように支援付きの試行錯誤(特に就労に向けて)をおこなえばよい。
というようなことを現在進行形で格闘している実例をあげて説明しました。

その後にお話された発達障害サポートマネージャーの新保さんの「ヒューマニズムだけで対応するのは難しい。特性を考慮して子ども・家族への対応とチームとして支援が重要。難しい子にしない。日々の生活の要素をていねいにやっていく。」という言葉が印象的でした。
 

 

1つ前のページへ戻る