スタッフブログ

植込みデバイス関連冬季大会に参加して

 こんにちは、3階病棟の看護師です。
今回、私は2月に開催された「植込み型デバイス関連冬季大会」に参加させていただきました。
 私は3階病棟で循環器チームに所属しており、ペースメーカ植込み患者さんと関わることが多くあります。そこで、ペースメーカの仕組みや植込み患者さんが抱える悩みなども知り、興味を持ったことがきっかけで今学会へ参加させていただきました。
様々な発表を聞き印象に残っていることは、ペースメーカやICD植込み患者さんは生活が制限されてしまう時もあり、悩みや不安があります。そのような時は看護師だけでなく、多職種で関わっていくことが大切であることを学びました。ある施設では、精神的な分野では心理士が主に関わり、疾患については医師や看護師が関わっていく。当たり前のことではありますが、1人の患者さんに対して多くの専門分野の職種が関わり情報共有することは、患者さん・家族が安心する一番の関わりであると感じました。
 当院では、毎週木曜日にデバイス外来があり、私はその外来にも出させていただいています。例えば、畑仕事やゴルフなどが楽しみであるが、息切れや動機がしてしまうという外来患者さんに対して、ペースメーカの設定が妥当なのかを多職種と話し合い、リハビリスタッフに評価してもらい連携をとっています。次の外来の際に、「運動してもあまり息がきれなくなった。楽になったよ」などの声も聞かれうれしく思います。まだまだ私自身は未熟で勉強中なので諸先輩がたの指導をいただきながら行っていますが、今学会に参加したことを生かして今後も多職種との連携を大切にしていきたいです。

大会冊子の表紙は安曇野出身のかたの絵だそうでとても可愛らしい絵でした。
また、巾着やお酒、他のおつまみなども参加品としていただけたのでいいこと尽くしです。

3階看護師 福島

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「2022新人研修〜1年間を振り返って〜」

 みなさんこんにちは!
病棟クラークの石井です。
最近は梅の花が咲いていたりと、寒さの中にもほんのり春の気配を感じる季節となりました。桜はまだかなぁと開花予想を調べたりしています。

さて、3月7日に行われた看護師新人研修では、病棟クラークも参加させていただき、一緒に1年間の振り返りをしました。
グループ内で、1年目の反省や2年目の目標についてお互い発表し合いました。
私自身この1年間は環境に慣れる事と、目の前の覚えなければいけない事に追われ必死でした。正直、4月に立てた目標は出来たことの方が少ないように感じます。
この反省から、2年目は、「周囲の状況を把握する力」、「笑顔」、「視野を広げて行動する」という目標を立てました。発表はとても緊張しましたが、自分の想いを言葉にして伝えることで、実現出来るよう頑張ろうと思えました。

最後に、4月に1年後の自分へ向けて書いた手紙を受け取りました。読むと恥ずかしくて誰にも見せられない内容でしたが、少しは成長できたのかなと感じました。
職種は違いますが、同期と一緒に参加した研修を通して、仲間と素敵な時間を共有できたなと思います。
これらの経験を忘れずに、2年目も頑張りたいと思います!

病棟クラーク 石井

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第40回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会参加

 はじめまして、3階病棟の主任です。
今回、私は2023年2月25日に開催された第40回「日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会」に参加してきました。

 この学会はストーマ・排泄の治療とケアについて医療者の知識と技量の向上を図ることで、障害をもつ患者の福祉の向上につながる活動を目的に創設されました。
第38回・39回はオンライン参加でしたが今回は3年ぶりに現地開催となりました。今回は「未来のための今~次の10年のために今を見つめる~」をテーマに多くのストーマ管理やケアに関する演題発表を聞くことができました。
ストーマ作製手技のワークショップに参加し、他の病院ではどのようなストーマ造設術を行っているのかを知ることができ、知識を深めることができました。
 また、現地開催のため参加者同士の交流ができたことが一番の収穫でした。ストーマ管理に対して同じような悩みを抱える仲間に会い、意見交換や情報交換を行うことで解決策を考える良い機会となりました。
今後は、学会で学んだことを実践し、病棟看護師も患者も自信をもってストーマケアできる病棟を目指したいと思っています。

3階病棟主任 勝野

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人間ドック健診情報管理指導士 〜ブラッシュアップ研修会に参加しました〜

 「高齢者の医療の確保に関する法律」の改正に基づき、高血圧・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病やメタボリックシンドロームに着目した「特定健診・特定保健指導」が、平成20(2008)年から実施されています。この「特定保健指導」を行うにあたり、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画・評価できる人材を養成することを目的として、日本人間ドック学会において、人間ドック健診情報管指導士(人間ドックアドバイザー)の資格が創設されています。認定対象者は医師、保健師、管理栄養士とされており、基礎編および技術編の分野を受講後、認定証が発行されます。認定期間は5年目の年度末となり、更新のためには5年間で2回のブラッシュアップ研修会への参加・受講が必要です。

ブラッシュアップ研修会は、通常は東京または大阪会場での開催ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度からはオンデマンド配信による研修会となっています。
今年度は、「特定健診・特定保健指導制度の最近の話題と動向」、「コロナ禍における生活習慣の変化に関するエビデンス」、「高尿酸血症についての最近の治療動向」「テレワークが主流になった方への保健指導方法」に関する内容について、人間ドック健診専門医や人間ドック認定医による講義を中心に学びました。
コロナ禍においては特定保健指導を対面で実施することが難しくなり、最近はビデオ通話やメール等の情報通信機器を用いる機会が増加してきています。当院における保健指導も今までは対面での面接方法が中心でしたが、昨年よりメール設備の導入も進めておりますので、今後も対象者さんのご希望に合わせた方法で保健指導を実施していくことができるのではないかと考えています。
対象者さんによっては、生活習慣の改善をしたいという気持ちはあるけれど、なかなか実行が難しい場合もあります。その時に対象者さんとの対話を通じて、過去の経験・周囲の状況等について確認を行い、根本原因を特定し、新しい生活様式の中でも取り組めそうなことを対象者さんと一緒に考えていく姿勢を持つことが大切であると、研修会を通して強く実感しました。他にも、最近の治療動向や新型タバコ・禁煙治療アプリ等に関する学びを深め、対象者さんの目標をより具体的に設定することや目標実現のための対策を考えて提案することの必要性も、改めて理解できました。
今回得られた知識や指導技術を今後の業務に活かしていきたいです。

 ◀健康診断の待合室

健康管理課 保健師日詰ちあき

指導医・研修医ブログ

白馬診療所にて

 研修医の山田です。白馬診療所で2ヶ月間研修させていただいた報告です。
この間診療所では、自分の外来を与えられ、毎日それに専従する形で、濃密な時間を過ごしました。担当させていただいた延べ患者数を確認すると500名を超えていました。初期研修の最後にふさわしく実践的で、且つ刺激的な内容でした。

 外来の例をいくつか挙げると、
・続処方を必要とする患者さんの対応が一つ。
・健診目的、および健診異常の患者さんの対応が一つ。
・ワクチン接種や発熱外来での対応が一つ。
・当直業務と同じように急患の対応が一つ。
精査が必要な方は他院紹介としますが、軽症者には診療所での加療を続けられる点が、当直との違いです。治療方針について迷ったときには、合間に上の先生方に相談させていただくことも多々ありましたが、患者さん本人の意思を確認しつつ、自分の知識に応じた裁量をする余地もあり、生の臨床のスリルを感じました。
その他、検査を目的とした救急車の受け入れも度々ありました。
印象に残っていることは、海外からのスキー・スノーボード客の多さです。伺ったところでは、街がコロナ禍以前の活気を取り戻しつつあるそうで、短期留学さながらに、この期間ほど英語を話す必要に迫られた日々はありませんでした。ただ、診療場面では文脈が明確であり、型通りのやり取りとなるため、片言でも大概は何とかなってしまいます。受験英語+αが思わぬ場所で役に立ち、国籍も人種も異なる人々の援助ができることには、ちょっとした感動を覚えました。言語の壁を感じるほどかえって歩み寄りの心が働き、大抵は場も和やかでした。悪戦苦闘の末に使える定型表現が徐々に増えていくのも、日々の励みになりました。それに音声入力、自動翻訳といった文明の利器の恩恵にあずかる場面もあり、時代の進歩を肌で感じました(医療翻訳に関しては100%正確さには欠けることもありますが)。冬の白馬は、英会話と外傷の経験をさせていただくには、特に適した環境でした。(くれぐれも怪我には気を付けてウインタースポーツをお楽しみください)

 最後になりますが、この研修中には多くの皆様のお世話になりました。この場をお借りして深謝を申し上げます。

診療所から激写された電車。目と鼻の先を走っています。