指導医・研修医ブログ

初期研修2年目の夏

研修医2年目の柏瀬です。こちらに来て初めての寒い冬を経験し、春が過ぎ、2度目の夏を過ごしています。

初期研修は1年5ヵ月が経過し、内科、麻酔科、産婦人科(北信総合病院)、精神科、救急科、小児科を回り、必修科は冬の白馬診療所での地域医療を残すのみとなりました。残りの期間は、志望科である精神科で修行させていただこうと思っています。

あづみ病院の精神科は、病床数120床と総合病院の精神科としては大規模で、症例数も豊富です。今年度、新しく専攻医が1名加わり、教育にも力を入れています。週に1度の症例検討会では専攻医や研修医が担当する症例について、上級医の先生に時間をかけて相談することが出来ます。また、隔週で外部講師の先生による講義も開始され、精神医療の基本から勉強することが出来ます。他科をローテ―ト中でも参加することが出来ますので、精神科志望の研修医にとっては贅沢な環境だと感じます。

私生活では、キャンプやドライブなど北アルプスの大自然を満喫しました。コロナ禍でも密になりにくいのが田舎のメリットだと思います。食事も美味しいので昨年よりさらに体重が増加してしまいました。今は-10Kgを目標に食事制限と運動を頑張っています。


安曇野のゲストハウスにて。テントサウナに入った後、川に飛び込んで最高に整いました。

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新人精神科医の思い

 あづみ病院に入職して4ヶ月が経過しました。精神科の小野です。 
 最初は、もちろんゼロからのスタートでしたので、正直わからないことだらけでした。指導医の先生方や看護師さん、薬剤師さんなどの多くのスタッフに助けていただきながら治療をすすめてきました。正直、初めての入院患者さん、初めての外来患者さんであり、とまどうことも多くありました。精神科医としては駆け出しの僕ですが、その中でも、毎日なるべく時間がある時に患者さんとお話するように、患者さんの訴えを聞くことができるように心がけています。日々の診療の中で、患者さんとの信頼関係を築くことができ、その中で処方薬の調整はもちろん、今後どのように生活するのか、患者さんやご家族と相談しながら主治医として可能な限り取り組んでまいりました。患者さんの多様さに驚かされることは多くありました。疾患の多様性はもちろんですが、生活背景も様々でした。
ご家族と絶縁状態の患者さん、
お仕事のストレスで精神疾患を発症した患者さん、
精神疾患を持ったまま出生し、病と向き合いながら生活している患者さんなど、それぞれの患者さんが、各々の人生を歩んでこられ、多くの苦労を経験されてきたお話を聞き、精神科での治療を通して、今後の人生が少しでも豊かになればと思って治療に取り組んでおります。

写真は、美ヶ原高原にある牛乳専科というお店のソフトクリームです。
コロナが比較的落ち着いた時期に観光しました。美味しかったので是非食べてください。濃厚なクリームはもちろんですが、コーンの部分までカリッとした食感でおいしく作られておりました。

精神科医師小野

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2022年新人研修~救命処置(BLS)の必要性・輸血~

こんにちは!新人看護師の中澤です。猛暑日が続き、熱中症警戒アラートが頻回に発令される日々の中、体調管理を怠らないよう努力しています。自分自身はもちろん、患者さんも脱水などに注意していきたい時期ですね。

さて、7月15日に行われた新人研修では、BLSについて学びました。
急変者の発見から心肺蘇生まで、ACLS(BLS:一次救命処置、ACLS:二次救命処置)への引継ぎなどを実際の状況を想定して行いました。人形を用いて胸骨圧迫の深さやスピード、強さをモニターでチェックしながら行うことで、適切な胸骨圧迫の感覚をつかむことができました。また、深さ5~6㎝・100∼120回/分で絶え間なく続けるには一人では厳しく、効果的な胸骨圧迫を行うには多くの人の協力が必要であり、発見時に助けを呼ぶことの重要性と繋がります。救急車やAEDの要請、医師への報告なども一つひとつ丁寧に焦らず、確実に行うことが大切であり、日々の勤務中から意識していきたいです。

 

実践練習の時は指導看護師のアドリブによる、突然の気管挿管などでプチパニックになる場面もありましたが、各々が自分のやるべき事を考え、行動することができていたと思います。実際の現場ではいつ何が起こるかわからないため、常に最悪の事態を想定して行動し、助けられる命を救いたいです。

 

私の勤務する精神科ではなかなか経験できない輸血の研修も行いました。普段から経験することの少ない技術だからこそ、このような機会を有意義な時間にできるよう努めました。輸血製剤と患者さんが一致しているかなどの、ダブルチェックの重要性を再確認できました。また手技についてもコツや注意点などのアドバイスをいただき、今後も定期的に手技の確認をして忘れないようにしたいです。

看護師 中澤

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2022新人研修~フィジカルアセスメントと倫理~

 こんにちは!4月から4階病棟の整形外科に配属となりました新人看護師の左近充です。

配属となり3か月が経ちました。以前よりも環境に慣れましたが、毎日走り回っている状況です。看護師は体力も必要だと身に沁みて感じるようになり、何かスポーツを始めようかと考えています!

 6月の新人研修について話していきたいと思います。
今回行った研修は、フィジカルアセスメントと身体拘束、外来についてです。
 フィジカルアセスメントの研修では、モデル人形を使い呼吸音の聴取や、血圧測定を実践しました。一人ずつ呼吸音の聴取を行ったのですが、肺の音が異常だということは分かっても、原因によって聴取される音も様々なため苦戦しました。
フィジカルアセスメントは観察の基本となる看護技術のため、今回学んだことを確かな技術として体得できるよう、臨床でも日々取り入れていきたいです。
 

身体拘束の研修では、患者役と看護師役に分かれて行いました。
私が、患者さん役となり、実際に身体拘束されて感じたことは、恥ずかしさや悲しさという感情でした。

 

もちろん患者さんの安全を守るためには必要な援助です。しかし、抑制をされる側はこのような感情を抱くことを看護師として知っていることが必要だと感じました。また、その辛さを知ったうえで、抑制の必要性を伝えられる看護師になりたいです。そして、患者さんの気持ちに寄り添った看護を行っていきたいです。 

新人看護師 左近充