WOCNブログ

医師との関係

 先日視聴した学会で、医師とのコラボレーションについてのセミナーがありました。
コラボレーションは「協同作業」とも言われていますが、「異なる視点を交錯させることで、新たな視点を見出し、新しい考え方を創出してゆくような仕事の仕方」という解説が私には一番しっくりきました。
普段、消化器外科の医師とは回診を一緒に回ったり、処置を一緒に行ったり、ストーマ外来でコラボをしています。
学会の演者は、「医師とのコラボレーションを円滑に行うためには、日頃からの情報交換、信頼関係の構築が大切」と述べており、「大腸外科医全員とストーマカンファレンスを開催し、情報共有を図っている」そうです。
ストーマ造設について、必ずフィードバックをしているとのことですが、私も同じようにしています。
ポジティブフィードバックばかりではありませんが、ネガティブフィードバックをしても、「患者さんのため」という共通の目的があるため、関係が悪化するようなことはありません。

回診中のやりとりが「怖い」と指摘されたこともありますが、そのことについても後日話ができるくらい、何でも気兼ねなく話せるような関係なのです。(自己分析)

心がけていることは、「アセスメント内容をすぐに伝えること」
外来診療中でも急ぎの場合は、1分以内で直接伝えるようにしています。
もちろん意見の相違もありますが、ディスカッションすることが大事で、結果がより良いものになることを目指しています。
私達には、忖度なんて存在しないのです。

5年位前に出雲大社にて撮影

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指導医・研修医ブログ

CPC参加で得た学び

 2月24日に臨床病理検討会(CPC)に参加させていただきました。CPCとは、病理解剖となった症例について臨床医(呼吸器外科花岡医師、研修医政田医師、研修医田中医師)と病理医(信州大学医師)が相互に意見交換をし、その患者さんの病態の経過について振り返って検討するというものです。普段は臨床的な視点のみについて考えることが多いため、両方の視点からの分析を聞かせていただくという今回の機会は非常に貴重な経験でした。
 まず、臨床の先生方からの分析を聞かせていただきました。発表スライドもとても見やすく、患者さんの病歴や経過が非常によくわかりました。ガイドラインに基づいた医学的な観点、患者さんの意思に基づいたアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の観点、両方について考察を聞かせてくださり、それらを統合しつつ治療方針を組み立てていくという方法について非常に勉強になりました。医学的視点・ACP的視点の両方を深く掘り下げた臨床的な分析を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

 
 その後、病理医の先生が、病理の視点からこの症例について解説してくださりました。肺だけでなく身体の隅々についての病理的な分析を聞かせていただきました。各臨床症状がどのような機序で起こっていたのかが分かり、本当に興味深かったです。病理解剖をしていただいた上、遠いところからあづみ病院に来ていただき、誠にありがとうございました。
今回の症例から非常に多くのことを学ばせていただきました。この内容を日々の研修・診療に生かしていこうと思います。

初期研修医 丸山

 

指導医・研修医ブログ

ありがとう、あづみ病院

 日差しが春の訪れを告げる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。お世話になっております、北アルプス医療センターあづみ病院精神科専攻医1年目の前田和輝です。
 あづみ病院で精神科専攻医としての歩みを始めて早1年が経とうとしています。1年前は長野県という新しい土地で、初期研修のころ2か月だけしかローテートしなかった(サボっていたわけではありません)新しい科で、主治医になるという新しい立場での生活をはじめ、大変緊張していました。そのおかげで何回も朝カンファレンスの時に迷走神経反射を起こし、ベッドに担ぎ込まれたのはいい思い出です。
嘘です、迷惑をおかけし本当に申し訳ありませんでした。
 そんな自分でも1年間精神科医として学びを続けてこられたのは、スタッフの方々のおかげだと思います。優しく手厚く指導してくださるベテランの指導医の先生方、日々の業務や当直の中で身体の状態を相談させていただいた各科の先生方、外来や病棟で患者さんの容態をしっかり教えてくださる看護師さん、退院や日常生活を送る上でのサポートを考えていただけるソーシャルワーカーさん、聞きなれない薬の内容や薬剤変更など相談させていただいた薬剤師の先生方、退院に向けてのリハビリに尽力いただいている作業療法士、理学療法士、言語聴覚士の方々、なんでも相談し相談に応えていただいた事務の方々…一人一人感謝を述べれば書き尽くせないほどです。医者としても、精神科医としても、社会人としても未熟な自分を支えてくださり、指導してくださり本当にありがとうございました。
そんな冬は寒くも人は暖かいあづみ病院から今年度で異動することとなりました。次の勤務地はまた環境がガラッと変わりますが、あづみ病院で学んだことを糧に引き続き精神科医として邁進してまいります。最後に、思い出に残った長野県のグルメの写真とともにこの記事を終えたいと思います。皆様本当にありがとうございました。

 

精神科専攻医 前田和輝

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私の10年間

 東日本大震災当日のことを良く覚えています。金曜日の午後のことでした。
当時訪問看護に従事していた私は、発生時間帯はトイレに入っていて揺れにまったく気が付きませんでした。
いつも通り訪問先へ向い、自宅に戻っているはずの利用者さんが不在だったので、しばらく駐車場で待機していましたが、なかなか帰ってきません。
その利用者さんはデイサービスを毎日利用されていて、金曜日は少し早く帰宅していただく契約になっているのですが、ご家族の都合で急なショートステイを利用することもありました。
時々、ご家族やケアマネさんからの連絡が忘れられたこともあったため、確認しようと各所に電話をしましたが全くつながりません。
呼び出し音も鳴らないような状態なので、職場に戻りその時にはじめて地震があったことを知った次第でした。
その年の6月からは認定看護師の研修に行きましたが、有事の際に困らないケア方法について常に意識するようになりました。
専門領域であるストーマケア、褥瘡予防、深部静脈血栓症予防、簡潔自己導尿など。

オストメイトには有事を想定した準備を指導していますが、実際には持ち出せない可能性もあるため、自分が使用している装具と違うタイプの物を使用しなければならない状況でも迷わず使用するように、「これは使えない」とはならないようにと伝えています。

福祉避難所の存在すら知りませんでしたが、地域の福祉避難所についても調べました。

内閣府で定める基準や運営ガイドラインには、福祉避難所とは、「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(要配慮者)を滞在させることが想定されるもの」「要配慮者を滞在させるために必要な居室が可能な限り確保されていること」と規定されています。
実際にはどうなのか分かりませんが、災害対策基本法についても理解を深め、行政との連携も必要なのだと感じています。
コロナ渦での避難。。。
課題はたくさんありそうです。

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2020新人研修~振り返り・研修最終日

 
 今回は精神科2階病棟の加藤が担当します。
本日が新人研修最終日となりました。1年間立ててきた目標の振り返りを話し合ったり介護保険・訪問看護を学んだりと総まとめの研修がありました。

午前中は1年間のまとめで4月に立てた目標をもとに振り返りを行い2年目に向けて話し合いました。改めて成長した部分や今後の課題を見直すきっかけとなりました。

 
 

午後には介護保険や訪問看護の内容について勉強しました。入院生活とは違う患者さんの退院後の生活を考え患者さんの思いや強みを生かした生活が提供できるように今後も考えていかなければいけないと胸をつかれるような心に来る講義でした。


2年目も引き続き患者さんにより良い看護が提供できるように精進していきたいと思いました。

 

 

精神科2階病棟加藤

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地域医療研修について

 初期研修医2年目の政田です。今回はあづみ病院の地域医療研修について紹介します。
当院の初期研修では2年目の最後に地域医療研修として、附属施設である白馬診療所での研修があります。
白馬診療所は当院から車で40分、ウインタースポーツが盛んな白馬村にあります。

 白馬診療所は入院病床がないので外来診療が中心となりますが、内科外科を問わず様々な患者さんが来院されます。
健診異常や継続外来といった内科的な外来から、初診での腹痛やめまいの鑑別といった救急的な外来、スキー・スノーボード外傷による骨折・脱臼や創傷処置といった外科的な外来など、この2年間で学んだことを総動員して対応を行う研修となっています。
 私は医学生時代の実習で白馬診療所を見学したことがあり、その時に研修医の先生が診療している姿を見て「自分も数年後にはこの先生のように診療ができるだろうか?」と不安に感じたことを覚えています。
そして現在、周りの先生やスタッフの方々のサポートもありながら、白馬診療所で診療している自分がいます。入職時は何もわからない不安な状態からスタートしましたが、この2年間の研修を通して少しは成長できたのではないかと、白馬診療所研修で実感することができました。

 当院の初期研修プログラムは選択科目期間が長いことが特徴の1つですが、自然豊かな白馬村で研修できることも魅力だと思います。
当院での初期研修がどのようなものか気になる、白馬に行ってみたいという学生の方は一度見学にお越しください。

今シーズンの白馬は雪が多かったです。

初期研修医 政田

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4つの目

先日、ストーマ装具メーカー主催のセミナーに参加しました。
演題は「エキスパートナースとしてのキャリアプランを考える~様々なキャリアシーンや経験から学んだこと~」。

講師の柳迫先生は現在看護部長ですが、WOCやGRMとしてのご経験もあります。
そんな先生の「経験から決めていく、無駄な経験はない」という言葉に、安心と共感を得ました。

ビジネスに必要な4つの目。
今まで「鳥の目と虫の目」は知っており、実践しているつもりでしたが、「魚の目・コウモリの目」もあることを初めて知りました。

鳥の目は俯瞰することができる視点のことで、虫の目は物事を掘り下げて細かく見ること。
魚の目は流れを感じ取る目、視点の長さ、変化を見ること。
コウモリの目は別の側面を見る目で、逆転の発想や固定観念、常識を疑うことなのだそう。

個人的には、コウモリの目は割りと得意かもと思っています。
「そもそも○○は本当に必要なのか?」、「○○の目的は何なのか?」、
常識や慣例を理解した上で、それらを壊し、新たに創ることに抵抗はなく、当たり前になっています。

視点・視野・視座を変えて、多角的に物事を捉えられるようになることは、認定看護師として必要なスキルなので、常に意識していきたいのです。

*2年前に高台寺天満宮で撮影。
牛の頭を撫でまくり、頭が良くなるように祈願しました。
天満宮を見つけると小さなお社でも必ずお参りしますが、まだご利益を授かっていません。神様でもできることと、できないことがあるのでしょうね。。。

いつもありがとうございます。   WOCN  ふりはた