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ストーマケアセミナーに参加

 松本商工会議所で行われた、コンバテック主催のストーマケアセミナーが9月14日(土)に開催され参加してきました。県内の様々な病院から約30名が参加しました。「少人数であまりかしこまらずにやりましょう」という開会のあいさつで研修は始まりました。
 県内病院勤務の皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)より症例報告、コンバテックジャパン勤務のWOCNより術前から社会復帰までのストーマケアについて講義がありました。

実際に何種類かの装具を用いての説明もいただきました。装具を腕に装着してフィット感を確かめたり、剥がす際は剥離剤を使用することで痛みや不快感を軽減できると実感できました。
セミナーの中でストーマ管理の指導で大切なことは、「患者さんが良いイメージが持てるように関わること」とお話がありました。この先付き合っていくストーマ管理を少しでも良いイメージで始められることが、セルフケアを覚える意欲につながるそうです。

私はまだまだストーマに関しての知識が少ないですが、一人一人回って丁寧に教えて下さる温かい研修であり、良いイメージでスタートを切れたような気がします。
今回の研修を紹介してくださったWOCNや病棟の先輩方にききながら、また研修に参加しながら知識を深め、患者さんに還元していきたいと思います。

看護師 二村

指導医・研修医ブログ

血液内科と総合内科の日々~北アルプスを望みながら~ 5

【孤立性の腹腔動脈解離】

50代の男性、数年前から高血圧を指摘されている喫煙者。
2日前に胸痛+背部痛が出現。
痛みが増強してきたために受診。
腹痛は無し。
拡張期血圧が120を超える高血圧。
痛みはあるものの、歩行可能で重篤感は無い状態での来院でした。
大動脈解離を疑って造影CTを撮影すると、孤立性の腹腔動脈解離が判明。
トロポニンの上昇や心電図異常は認めず、胸痛は高血圧に伴うものであったと考えました。

腹腔動脈(CA)解離は上腸間膜動脈(SMA)解離と合わせて、腹部内臓動脈解離としてまとめられますが、病因や関連については不明です。
CA解離はSMA解離と同様にアジアからの報告が大半です。
内科学会の「PINACO」を確認してみると,地方会では毎年数例の発表があり、地方会の常連になっています。

J Vasc Surg. 2018 Oct;68(4):1228-1240のレビューでは、当初に保存的治療を選択された場合に、CA解離の8%、SMA解離の12%がその後に外科的治療を要しています。
長期的な死亡率はそれぞれ0%、1%と低値。高血圧や喫煙との関連は不明です。腹痛は無く、検査前には全く想起していませんでした。

血液内科 武岡康信

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褥瘡の理解と看護ケア

私は7月25日に行われた「褥瘡の理解と看護ケア」の研修に参加しました。
今年から褥瘡対策委員会に入り、日頃病棟内でリスクの高い患者さんがいるか、どのようにケアしていけばよいか知識がまだ不十分なまま先輩に相談しながら関わっていました。
この研修に参加した理由は、基礎的な知識をつけ褥瘡ケアを自分でも考えられるようになりたいと思ったからです。
参加して、褥瘡ができやすい皮膚の状態について写真を交えながら学ぶことができました。
さらに褥瘡だけでなくスキンテアの看護ケアについても知ることができました。
この知識を病棟で生かし、患者さんにとって良好な環境を維持していきたいと思います。

精神科病棟 有川

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栄養科職員研修会に参加してきました!

 831日に浅間南麓こもろ医療センターで行われたJA長野厚生連の栄養科職員研修会に、あづみ病院栄養科の4人で参加しました。研修会には厚生連の栄養科職員約60人が集まりました。
 今回は「嚥下食ととろみの工夫」というテーマでの研修会でした。初めにニュートリーさんから摂食嚥下に関する講演を聞きました。副食形態ごとの咀嚼回数や、薄すぎるとろみや濃すぎるとろみによる誤嚥リスクなど、それぞれ一人一人に合った嚥下食を作ることの大切さを学びました。
講演後は、各事業所の摂食嚥下についての取り組みを発表しました。同じ厚生連の病院でも、それぞれの病院の特色に合った様々な取り組みをしており、とても興味深かったです。
その後は各グループに分かれて、摂食嚥下に関するお話はもちろん、栄養科ならではの悩みや疑問などについてもお話を聞くことができ、とても貴重な経験になりました。
試食では小諸市の生産者の方の食材を使った、おはぎとプルーンをいただきました。とってもおいしかったです!今回の研修会で摂食嚥下について学びを深めることができたので、今後の病院の食事作りに活かしたいと思います。

管理栄養士  下川莉代

WOCNブログ

終わりよければ全てよし

前回の続きというか、内容の報告を投稿します。

学会というと、教育講演やシンポジウムに参加することが殆どで、一般演題やポスター発表会場に足を運ぶことは、あまりありません。
抄録を読んでいるということと、どうしても聞きたい講演と時間が重なってしまうことも理由のひとつ。(言い訳?)
今回は、医療関連機器圧迫創傷や終末期に関する、発表に興味があり満員の会場で、頑張って聞きました。

がん患者さんの痛みは、創部以外の皮膚にも存在し処置後にも継続すること、がん疼痛部位が刺激されたことにより痛みの状況が広がるという発表がありました。
痛みがないように事前に痛み止めを使用してから、処置を行うようにしていても、
期待するほどの効果がなかったり、痛みの範囲が患部よりもかなり広いと感じることは、
経験的にありました。
発表を聞き今後は、刺激の少ない方法を病棟スタッフと一緒に考えてみようと思います。
分からなかったことが分かるのって、楽しいですよね。

真田先生のランチョンセミナーは、お弁当を早々に食べてしっかりとメモを取れるようにしてからの参加です。
終末期には腸骨と大転子部に褥瘡発生し、線形で、明瞭な紫~赤黒色の紫斑と紅斑の2重発赤を呈し、発生後2週間以内に死亡することが多いそうです。
どんなに予防的に関わっていても、発生させてしまうことがあり、
病棟看護師は心を痛めへこみますが、「これは予防できなかったし、仕方がない。旅立ちの日が近づいて来たということなんだよ」と返すようにしていました。
2週間以内という数字や、形については指導していなかったので、サインを見逃さないようにと加えようと考えています。

ポスター発表は発表者と距離が近く、気軽に質問ができるのが楽しかった~。
資料もいただいて、大満足。
終わりよければ全てよしの学会でした。

 

コングレスグッズでいただいたステキな扇。宮内庁御用達店の物です。
スイーツもありましたが、温かい内に食べました。
京都らしいおもてなしですね。

いつもありがとうございます。   WOCN   ふりはた

前回の投稿で「全員参加型ワークショップ バーチャル症例検討 帰れま10!」の
「ま」が変換ミスにより「間」になっていました。
司会の安部先生からご指摘を受けてしまい、翌日にしれっと訂正してもらうことに。
先生の大ファンを公言しているにも係わらず、信じられないミスをしたことがショック!
1番気付いて欲しくない人に、ばれてしまった。。。

フレッシュナースブログ

2019新人研修~振り返り・KYT

午前中はローテーション研修の振り返りと半年間の振り返りを行いました。

ローテーション研修では救急外来、リハビリ、各部署の外来に行き、学んだ事を共有しました。半年間の振り返りでは自分たちの目指す看護師像に近づいてきたことを実感しながらも不足している知識・技術を明確にできました。自分たちの今後の課題を発見することが出来ました。

 

午後はKYT(危険予知トレーニング)と転倒転落予防について学びました。
KYTでは日ごろの勤務している中でどこに危険があるのかグループワークを行いました。
転倒転落予防では、講義の後に演習を行いました。
患者さんの動きに合わせ、安全に移乗できるようにすることが必要だと学びました。

 

今回の演習で学んだ事を今後に活かしていきます。

看護部 新人看護師 久保、堀内、佐々木、唐澤、西澤

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痛みをとるための評価と治療技術の研修会に参加して

 2019年9月8日~9日の2日間、神奈川県川崎市にある(株)運動と医学の出版社セミナールームで開催され参加してきました。研修会には、理学療法士を中心に25人が参加していました。講師は、理学療法士の園部俊晴先生で、関東労災病院で26年間勤務した後、退職され2年前に自身でコンディショ二ングラボを開業されました。園部先生はブログでも積極的に発信をされていますのでご興味のある方は、見てみてください。

 今回は、理学療法士が臨床で経験することが多い腰痛、股関節痛、膝関節痛の仮説検証作業について学んできました。
腰痛に関しては、診察や画像診断で明確に原因が特定できる腰痛は約15%で、残りの約85%は原因がはっきりと特定できない非特異的腰痛と言われています。
また、膝関節や股関節の手術を要しない保存的な治療の中でも、実際にどの組織が痛みを出しているか鑑別することが難しいケースがみられます。
そこで、そのような患者さんに私たち理学療法士がリハビリテーションを行っていく上で、とても重要な過程が臨床推論に基づく仮説検証作業です。
主観的、客観的評価を元に仮説を立て、治療を行い、再評価を行い、この繰り返しの中で痛みを出している本質に迫っていきます。
この過程で、組織学的な主要な問題点(痛みを出している組織)と力学的な主要な問題点について検証を行っていきます。
 運動器疾患に携わっている理学療法士は、目の前の患者さんをよくしたい、痛みを取り除いてあげたいと奮闘しています。これからも丁寧に臨床と向き合っていきたいと思います。

川崎市宮崎台駅 この駅から歩いて10分程度で到着。

白馬診療所リハビリテーション科 理学療法士 服部 徹

 

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りんご娘の取材~だいほく9月号~

JA大北農協の広報誌「だいほく」の”りんご娘”の取材を新入職員がうけた様子↓です。

来月9月号に掲載予定ですので、ぜひご覧ください。

広報担当

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中学生職場体験

近隣の中学生6人が2日間の日程で職場体験がありました。
オリエンテーションで、病院を選んだ経緯を聞いてみたところ、将来薬剤師・リハビリ関係の仕事をしたいという生徒さんもいましたが、リハビリで当院に通っていて裏側に興味を持った生徒さんもいました。
実際に、今回の体験で1日目は病院の裏側(通院ではみられないところ)もたくさん見ていただきました。
毎回中学生が声をそろえていうのが、検査科の見学が一番印象的とか・・・さらにテレビドラマの影響でラジエーションハウス。


▲薬剤部での様子

2日目は、病棟での患者さんの補助やお手伝をしていただきました。
3グループに分かれて、各階で血圧測定や髭剃り、食事の配膳など初めてのことも多かったと思いますが、みんな一生懸命がんばっていました。

 
▲シーツ交換してからのベッドの拭き掃除                ▲社協の方がこられて退院後の話を一緒に聞いています。

この2日間で病院にはたくさんの職種があることを知っていただけたと思います。
将来の選択しに入れていただければと思います。

そして、今回面白いことに同じ中学校で役場に体験に行った生徒さんが、同級生の職場体験を取材するという場面がありました。

▲紺色のシャツの生徒さんが両サイドから撮影を行っています。
職員もいつもと違う風景に、「彼らはなんでカメラもっているの?」と不思議に思って手を休めて見学をしていました。
撮影のあとは、役場職場体験生徒さんが病院職場体験生徒さんにインタビューもしていました。

当院は、このように中学生・高校生などの職場体験はもちろん就職を検討されている方の見学も受けております。
病院の雰囲気を感じて見るいい機会になると思います。
是非、ご相談ください。

広報担当 山岸

 

 

 

指導医・研修医ブログ

血液内科と総合内科の日々~北アルプスを望みながら~ 4

セフトリアキソン(CTRX)で、尿路結石や胆石が起こることは、Lancet. 1988 2(8625):1411-3. ,Lancet. 2(8655):165.など、30年ほど前の発売当初から報告があります。

【高齢の女性。CTで市中肺炎と診断し入院】

CTRX2g/日を開始。肺炎は速やかに改善し7 日間で投与を終了。
投与最終日の7 日目に突然の心窩部痛が出現。
自覚症状は数時間で消失。
血液検査では、胆道系酵素の上昇あり。
腹部CTでは総胆管内に3mmの結石を疑う所見。
エコーでも総胆管結石の所見。
入院時のCTでも腹部が撮像されおり確認すると、その時点では結石なし。

「CTRXによる(偽)胆石で、胆石疝痛を起こした」と考えカンファレンスで報告。

すると、「以前から胆石が存在し、たまたま入院時は映ってなかった(偽陰性)可能性は?」という指摘。改めて入院時のCTを確認すると、その時点で総胆管はやや拡張している。でも、それだけで胆石を否定も肯定もできません。胆嚢内の結石であれば治療を急ぐことはありませんが、総胆管結石であればvery strong risk群であり、積極的に治療を考える必要があります。

最終的には、1週間後のMRCPとERCPでも結石を認めず、CTRXによる(偽)胆石と診断しました。

文献や内科学会の「症例くん」を確認してみました。CTRXを投与した患者を、前向きにエコーで経過観察した報告が小児・成人でそれぞれ2-3報あり。5-10%の患者でエコーでの(偽)胆石を生じるようです。症例報告では、今回の症例と同様に「CTRX投与前のCTでは無かった胆石が出現した」パターンが多い。経過観察で無症状のまま消失したという報告が多いですが、今回の症例のように胆石発作や胆管炎・膵炎を発症した報告もあります。

その中には、以前から無症候性の総胆管結石があった症例も含まれている可能性はあります(X線陽性の総胆管結石がCTで偽陰性になる率が問題ですが、調べられませんでした。)。

CTRX(偽)胆石なら経過観察でよいだろう、と単純ではなく今回のように総胆管内に生じた場合には慎重な対応が必要です。MRCPやERCPが速やかに行える施設かどうか、ということでも対応に差があるだろうと思われます。

カンファレンスで意見をきくことは大切だと、いつも思います。

血液内科 武岡

 

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今年の学会は。。。

今年の褥瘡学会は、トラブルから始まりました。
本当は前泊したかったのですが、実習生の受け入れ、学習会の依頼などがあり、当日京都へ。
楽しみにしていたランチョンセミナーには参加できるはずが、とんでもないことに。。。

特急しなのが雨天のため木曽福島駅で一旦停車し、その後、運休している駅の1つ前の駅まで、減速して運行し停車。
「安全が確認できた後に復旧するが、目処は立っていない」といった内容のアナウンスが流れたので、状況は理解できましたが、セミナー参加は絶望的に。
運行中の車両では、眠るつもりはなくても眠っているのに、停車中の車両では全く眠れない!
電車の中で書類や資料の下書きとかすることもあるけれど、今回は出来ないっ!
「運休」と言ったので名古屋までたどり着けないのかとやきもきしましたが、
実は「見合わせ」だったのかなと後から思いました。

完全に出鼻をくじかれ、毎年楽しみにしている「帰れま10」の参加もできず、
1時間立ち身で一般演題を聞き、その後座って一般演題を聞き、会場を後にしました。
医療機器関連圧迫創傷他の発表は参考になるものがあり、帰れま10に参加できなかった恨み!?は、来月の学習会や発生率を下げることで果たすぞと、
考えながら地下鉄に乗りました。
それにしても、鉄道に詳しい!?安部先生は「払い戻しになるから、改札を出る時に気をつけて」とか即答。
学会参加絡みの移動トラブルは、これで3回目ですが、今回が1番きつかったかな。

学会の内容については、次回投稿します。 

*京都コーヒー フレンチプレス(コーヒープレス)を使うみたいです。

一瞬、間違えて紅茶を持ってきたのかと思いました。
奥のお皿には、熱々のタマゴサンドが乗っていました。

 

いつもありがとうございます。   WOCN   ふりはた

 ランチに入った店でおばんざいを注文し、少し経ってから「ご飯が炊けるのにあと15分位かかります」と言われがっかり。
「ついてない時ってこんなもの」と、両隣で美味しそうにご飯を食べている人を、つい恨めしく見てしまったのでした。

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日本手外科学会 教育研修会に参加して

8月31日~9月1日の2日間、北海道札幌市で開かれた日本手外科学会だ25回秋季教育研修会に参加してきました。
全国から200人ほどが参加し、7割が整形外科・形成外科医、3割が作業療法士でした。この研修会は手外科専門医を目指す若手医師向けの教育的な研修会となっており、また作業療法士にとっては認定ハンドセラピストを取得するための必須の研修となっています。2日間10コマの講義があり、基礎的な内容から応用的な部分まで、みっちり「手」のことを勉強してきました。特に興味深く学んできたことは、「末梢神経障害の保存療法」のことで、
神経を滑走(動かす)させることで痺れの軽減や手の症状が改善するということでした。目に見えない部分を解剖学的に理解してイメージしながら行うことが大事であると感じました。


また6月まで当院に所属し、現在は札幌の病院で研修されている整形外科の先生にもお会いして、深夜までいろいろな話を聞くことができました。長野県に戻ってまた頑張っていきたいと思います。


▲ちょっと立ち寄ったカフェにて”桃パフェ”おいしかったです。

リハビリテーション科 作業療法士 村井貴

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第40回長野県手術室研究会に参加して

令和元年8月24日長野市アップルシティーながので開催された「長野県手術室研究会」に上司の勧めもあり参加させていただきました。
あづみ病院は手術室の看護師4人が参加し、全体では100人程度の長野県の手術室に関わる医療従事者が集まり長野県手術室研究会に参加していました。

 ←手術用具などの展示もありました。
各病院での研究発表だけでなく教育講演もあり、また会場エントランスでは手術に関わる企業展示もありとても有意義な時間を過ごすことができました。


今後の看護に活かしていけるよう頑張っていきたいです。

手術室 塚越