指導医・研修医ブログ

大北医師会旅行

 はじめまして、初期研修医1年目のたかはしです。信州大学出身で部活は弓道をしていました。
 基本的にはまじめなことを書けない人間です、まじめな話題は他の研修医の先生方が書いてくれると思うので、
自分はまじめじゃない話題を織り交ぜていかしていただく所存でございます。でも常に不真面目とかじゃなくて毎日しっかり研修しています。
もし、初期研修を考えている学生さん、まじめにしっかり研修できるよ!と先に一言加えさせていただきます。

 初期研修の最初は内科からスタートし、そろそろ徐々に慣れてきたとともに疲れがたまってきた今日この頃、6月終わりの土日に医師会旅行へ同行させていただきました。その一部、研修医の目から見た世界をブログに書かせていただきます。

「序章 魔王との出会い」
 梅雨明けの日差しが眩しい土曜日の昼過ぎ、病院玄関の前に1台の大型バスがやってきた。何故かわからない、後光のさす、とても物々しい雰囲気を漂わせていた。バスの前に立つ運転手さんに挨拶をして恐る恐る中に入る。誘われたのはバスの最後部、そこにはテーブルがありそしてそれを囲むように座席が配置されていた。あたかも飲み会が出来るかのような不思議な空間、これが大人の世界か。そして、、、そこには2人の医師会の大先生が鎮座なされていた。自己紹介のあとの一言、「乾杯は田沢駅を越えてからだな」が何故か耳に残っている。

 田沢駅で大重鎮の先生を迎え、インターを越えると同時に開死のゴングが鳴り響く。「かんぱーい!!!」

非常に緊張をして震えていたが、同時に大人の世界の飲み会がどんなものなのかという期待にも胸が震えていた。
その期待が間違っていなかったかのように、次々と大先生方の高級なお酒がテーブルの上に姿を現す。すごい、なんて神々しい世界なのだろう。そしてこんな下っ端にも飲ませていただき本当にありがとうございます!
その脇にある、高級なお酒の前に乾杯で開けたビールが目障りだった。一気に飲み干してやった。

このお酒の中にあった一振りが「魔王」であった。焼酎なのにそのクセがなく飲みやすい、それなのに焼酎の味がしっかりとしている・・・恐ろしい、これが魔王様の力か。それからどれだけの時間が経ったか記憶が定かではないが、多くのおいしいお酒をいただきふらふらになっていた。

「ほら!水だ!」
更に幾ばくかしてから、大先生のありがたい救いの詩を聞いた。その手に握られていたアルコール入りミネラルウォーターを飲み、自分は死んだ。
美しく、そして無駄のないトドメだった。
おいしいお酒、魔王様に殺されたのなら本望、そんなことを思いながら自分の意識は途切れた。


以上が記憶に残る行きのバスになっております。なお今回載せた写真は気が付いたとき目の前に広がっていた天国の1シーンとなります。
ちなみにみんなシートベルトはしています。
こんなことを書いたが最後、もうお前はブログを書くなと言われそうですが今後ともよろしくお願いいたします。

研修医 高橋 良彰