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告示研修に参加!

 令和5年5月20日(土)、21日(日)に東京都羽田のイービーエム羽田医療技能訓練所で開催された「臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣による研修(告示研修)に参加してきました。

<法律改正により新たに追加された業務>

① 手術室、集中治療室で輸液・シリンジポンプに接続するための静脈路確保、接続、操作、抜針および止血
② 心臓・血管カテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作
③ 手術室にて鏡視下手術における体内に挿入されている内視鏡用ビデオカメラの保持、操作
④ 血液浄化業務における表在化された動脈、もしくは表在静脈への穿刺、抜針および止血

2人1組のペアで実技研修が行われ、鏡視下手術のカメラ操作は初めての体験で映写物を水平保持しながら映すことが、とても難しく大変苦労しましたが有意義な時間でした。
他施設の技士と話す機会がたくさんあり、日々の業務やタスクシェア・シフトの現状など情報交換をすることができました。

羽田空港第2ターミナル4階にあるハンバーグレストランにて


飛行機の離発着を見ながら食事ができるのでオススメですよ!

  

臨床工学技士 荒井

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2023年新人研修~心電図・口腔ケア~

こんにちは。新人看護師の澁谷です。
今年は暑くなるのがはやいのでこまめに水分補給を行いながら頑張っていきたいと思います。
 5月18日に行われた研修ではモニター心電図についての講義・演習が行われました。機械の操作方法に加えて異常波形についてグループに分かれどんな波形なのか話し合いながらディスカッションを行いました。1か月ぶりに同期に会えたこともあり、とても楽しく行うことができました。
講義の後は院内で使用されている機械を使いながらどの位置にどの電極を使うのか説明を聞いた後、実際に心電図を装着してみました。
 
 演習前は羞恥心と同時に装着部位がわかるか不安でした。ですが、演習の際に必ず主任さんがそばで丁寧に教えてくださり理解を深めることができました。また、実際に看護師側・患者側の両方を体験することで患者さんに心電図をつける際はどんな配慮が必要なのかを体験・考える機会になりました。また、心電図をきれいに測定するには患者さんの緊張や冷感などにも注意することが大切であると改めて学ぶことができました。

口腔ケアについても話を聞きました。日常的に行う援助でも患者さん1人1人に合わせた方法を選択し適切な物を使用することの大切さを学ぶことができたので病棟での看護に活かしていきたいです。

                            新人看護師 澁谷

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手外科学会,ハンドセラピィ学会に参加して

2023年4月20日~21日に「第66回日本手外科学会」、4月22日~23日に「第35回日本ハンドセラピィ学会」に参加してきました。
4日間共に東京開催でした。久しぶりの現地開催の学会で,オンラインにはない熱気がありました。

手外科学会では「ローゼンスコアによる肘部管症候群患者の術後経過について」という演題で発表を行ってきました。
多くの手外科医の中での発表でしたので緊張しましたが無事に終わりました。
いくつか質問があがり、興味を持って下さった方がいたかと思います。現在はこの発表を論文にするために準備を進めています。

さて、ハンドセラピィ学会では実行委員を務めました。2年ほど前からオンラインでのミーティングや準備を行い、当日を迎え非常に感慨深いものがありました。
全国のハンドセラピスト(多くは作業療法士)と交流できたこともいい経験となりました。学会認定の認定ハンドセラピストという資格もあるので、今後取得するために研鑽を積んでいきたいと思います。

4日間の学会は日程的に大変でしたが、有意義な時間となりました。
来年もこの学会に演題をもって参加できるように今から準備を進めていきたいと思います。

リハビリテーション科 作業療法士 村井貴

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2023新人看護師研修~輸液ポンプ・シリンジポンプの操作、注射、採血~

こんにちは。新人看護師の松本です。
ポカポカとした暖かい日が増えて、とても嬉しいです。

 4月10日の新人研修では、輸液ポンプ・シリンジポンプの操作、筋肉注射・皮下注射、採血について学びました。
輸液ポンプ・シリンジポンプの操作の研修では、まず、機器の正しい扱い方について講義を受け、その後に実際に機器を使用して一連の流れを体験しました。手順を確認し、注意する点はどこか、なぜ注意しなければならないのか根拠を考えて行うことで、理解が深まりました。

そして、筋肉注射・皮下注射の研修では、注射実施時の6Rの確認を行い、シュミレーターを使用して筋肉注射・皮下注射を体験しました。

 

採血の研修では、新人看護師同士で採血を行いました。シュミレーターではなく、ペアの新人看護師の採血を行うので、とても怖く、不安でいっぱいでした。実際に採血を行うときは、手技に精一杯になってしまい、あまり声掛けなどができなかったのですが、自分が患者さん側を体験してみることで、患者さんに対して、不安を感じさせないために声掛けを行うことが大切だと気が付くことができました。

今回の研修で学んだことを今後に活かしていきたいです。

新人看護師 松本

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2023新人研修~注射器・血糖値~

こんにちは、4月に入職した髙山です。
社会人になったばかりで不安もありますが、息抜きを忘れずに頑張っていきたいと思います。

 新人看護師研修が始まりました。4月6日の研修では感染対策と医療安全についての講義、ミキシングとプライミングの実技演習を行いました。実技演習では注射器を扱い、薬液の吸い上げなど、吸い上げの際に注射器で自身を刺さないよう注意しながら行いました。
注射器にまだ慣れず不安もありますが、現場では、毎日のように注射器を使うことになると思います。1日も早く慣れるように努力していきたいと思います。

翌日の研修では、血糖の測定が必要な人のための血糖測定について講義を受け、まず自分の血糖測定を行いました。実際に行うことで処置に伴う痛みについて知ることができ、患者さんに行うときには苦痛を最小限にするため声掛けをしながら対応しようと思いました。

また、電子カルテの操作について、パソコンを用い説明を聞きながら行いました。
患者さんの記録を正確に行えるようしっかりと習得していきたいです。電子カルテの練習中ずっと画面を見ていたため、最後にお互いにマッサージを行いリフレッシュをしました。自分自身のストレスケアをすることも大切だということを教わりました。

 

 研修で学んだことを活かして技術や知識をつけ、少しでも患者さんの役に立てるよう頑張ります。

新人看護師髙山

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2023新人研修がはじまりました

 

こんにちは!
新人看護師の川上です。学生の頃はふるさとを離れ勉強していましたが、社会人になり、再び安心感のあるふるさとに帰ってきました。大北地域でお仕事ができてとても嬉しいです。

4月3日にオリエンテーションが終わり、4日から本格的に新人研修をしています。

オリエンテーションでは医長先生をはじめ、多くの先生方に講義をしていただき、今後の勤務に対しての心構えをすることができました。
社会人は学生とは違い、どの場面でも責任のある行動が求められるため、いつも自分自身を振り返りながら生活して行こうと思いました。

新人研修の中では、アイスブレイクで同期のことを知る機会もありました。個性強めなメンバーが多く、自己紹介を聞いていて「この人のことをもっと知りたい!」という気持ちになりました。今では徐々に話すことができ、研修も楽しく行っています。これからお互い切磋琢磨していきたいです!

移乗・ポジショニングの演習では学校で習ったことに加え、実践的に援助者・患者側を体験することで、背抜きをしないことで生じる違和感や不快感を感じ、患者さんにこのような思いをさせない為に気をつけていかなくてはならないと学ぶことができました。

 

スキンケアの講義では、オムツの当て方や日常生活の中で患者さんの皮膚を清潔に保つ際のポイントや固定しているテープの愛護的な剥がし方などを教えていただきました。
病棟で毎日使う手技なので、復習をして確実にできるようにしていきたいです。

 

入職したばかりでまだまだ至らない点がたくさんありますが、学ぶことができることに感謝して、少しでも早く患者さんに安心していただける看護を目指して頑張っていきたいと思います!

新人看護師 川上鈴華

 

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乳房超音波技術更新講習会

 三月初旬、上記講習会に参加すべく、至極久しぶりに電車に揺られて名古屋まで行ってきました。この講習会の内容は更新試験であり、10年以上前に取得した日本乳腺甲状腺超音波医学会認定資格の更新の必要に迫られ、受験してきました。コロナ禍で県外に出るのも何年かぶりで、この講習会へはここ1、2年何度か申し込みをしていたのですが、コロナの影響で開催中止が続き、ずっと受講出来ずにいました。今ようやく少しコロナが落ち着いてきて開催決定となり、参加が叶いました。
 当日は雲一つない晴天の下、会場の名古屋医療センターへ到着。

直ぐに薄暗く照明の落とされた会場に入り、一人につき「ノートパソコン、マークシート、疾患名シート」がセットされた各席へ約40余名の受講者が座し、主催者から手短な説明を聞いて程なく試験開始。試験内容はノートパソコンを操作しながら超音波画像(静止画25問、動画65問)をひたすら見て100分間で疾患名やカテゴリー(カテゴリー:良性~悪性を1~5段階で判定する)を答えてマークシートを塗りつぶす作業を行いました。静止画はまだしも動画は20秒前後の動画を目を見開いて65問「いつ病変が出現するか」凝視せねばならず、ドライアイの為ピントが瞬時に合わず苦労しました。夢中で解答し続け、あっという間に時間は過ぎ、終了の合図が。採点後に講評を聞き、更新手続きが無事できました。


 今回の様に、定期的に自らの乳房超音波検査の知識や判定能力をチェックすることで、検診乳房超音波検査において精密検査まで行わなくてもよい病変の拾い過ぎを防止することや、精密検査した方がいい病変の報告をより正確に行うための精度を上げることに努めています。現在当院では、認定資格を有する技師を含む複数名の女性技師が乳房超音波検査を行っています。

 

臨床検査科 関口

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植込みデバイス関連冬季大会に参加して

 こんにちは、3階病棟の看護師です。
今回、私は2月に開催された「植込み型デバイス関連冬季大会」に参加させていただきました。
 私は3階病棟で循環器チームに所属しており、ペースメーカ植込み患者さんと関わることが多くあります。そこで、ペースメーカの仕組みや植込み患者さんが抱える悩みなども知り、興味を持ったことがきっかけで今学会へ参加させていただきました。
様々な発表を聞き印象に残っていることは、ペースメーカやICD植込み患者さんは生活が制限されてしまう時もあり、悩みや不安があります。そのような時は看護師だけでなく、多職種で関わっていくことが大切であることを学びました。ある施設では、精神的な分野では心理士が主に関わり、疾患については医師や看護師が関わっていく。当たり前のことではありますが、1人の患者さんに対して多くの専門分野の職種が関わり情報共有することは、患者さん・家族が安心する一番の関わりであると感じました。
 当院では、毎週木曜日にデバイス外来があり、私はその外来にも出させていただいています。例えば、畑仕事やゴルフなどが楽しみであるが、息切れや動機がしてしまうという外来患者さんに対して、ペースメーカの設定が妥当なのかを多職種と話し合い、リハビリスタッフに評価してもらい連携をとっています。次の外来の際に、「運動してもあまり息がきれなくなった。楽になったよ」などの声も聞かれうれしく思います。まだまだ私自身は未熟で勉強中なので諸先輩がたの指導をいただきながら行っていますが、今学会に参加したことを生かして今後も多職種との連携を大切にしていきたいです。

大会冊子の表紙は安曇野出身のかたの絵だそうでとても可愛らしい絵でした。
また、巾着やお酒、他のおつまみなども参加品としていただけたのでいいこと尽くしです。

3階看護師 福島

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「2022新人研修〜1年間を振り返って〜」

 みなさんこんにちは!
病棟クラークの石井です。
最近は梅の花が咲いていたりと、寒さの中にもほんのり春の気配を感じる季節となりました。桜はまだかなぁと開花予想を調べたりしています。

さて、3月7日に行われた看護師新人研修では、病棟クラークも参加させていただき、一緒に1年間の振り返りをしました。
グループ内で、1年目の反省や2年目の目標についてお互い発表し合いました。
私自身この1年間は環境に慣れる事と、目の前の覚えなければいけない事に追われ必死でした。正直、4月に立てた目標は出来たことの方が少ないように感じます。
この反省から、2年目は、「周囲の状況を把握する力」、「笑顔」、「視野を広げて行動する」という目標を立てました。発表はとても緊張しましたが、自分の想いを言葉にして伝えることで、実現出来るよう頑張ろうと思えました。

最後に、4月に1年後の自分へ向けて書いた手紙を受け取りました。読むと恥ずかしくて誰にも見せられない内容でしたが、少しは成長できたのかなと感じました。
職種は違いますが、同期と一緒に参加した研修を通して、仲間と素敵な時間を共有できたなと思います。
これらの経験を忘れずに、2年目も頑張りたいと思います!

病棟クラーク 石井

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第40回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会参加

 はじめまして、3階病棟の主任です。
今回、私は2023年2月25日に開催された第40回「日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会」に参加してきました。

 この学会はストーマ・排泄の治療とケアについて医療者の知識と技量の向上を図ることで、障害をもつ患者の福祉の向上につながる活動を目的に創設されました。
第38回・39回はオンライン参加でしたが今回は3年ぶりに現地開催となりました。今回は「未来のための今~次の10年のために今を見つめる~」をテーマに多くのストーマ管理やケアに関する演題発表を聞くことができました。
ストーマ作製手技のワークショップに参加し、他の病院ではどのようなストーマ造設術を行っているのかを知ることができ、知識を深めることができました。
 また、現地開催のため参加者同士の交流ができたことが一番の収穫でした。ストーマ管理に対して同じような悩みを抱える仲間に会い、意見交換や情報交換を行うことで解決策を考える良い機会となりました。
今後は、学会で学んだことを実践し、病棟看護師も患者も自信をもってストーマケアできる病棟を目指したいと思っています。

3階病棟主任 勝野

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人間ドック健診情報管理指導士 〜ブラッシュアップ研修会に参加しました〜

 「高齢者の医療の確保に関する法律」の改正に基づき、高血圧・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病やメタボリックシンドロームに着目した「特定健診・特定保健指導」が、平成20(2008)年から実施されています。この「特定保健指導」を行うにあたり、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画・評価できる人材を養成することを目的として、日本人間ドック学会において、人間ドック健診情報管指導士(人間ドックアドバイザー)の資格が創設されています。認定対象者は医師、保健師、管理栄養士とされており、基礎編および技術編の分野を受講後、認定証が発行されます。認定期間は5年目の年度末となり、更新のためには5年間で2回のブラッシュアップ研修会への参加・受講が必要です。

ブラッシュアップ研修会は、通常は東京または大阪会場での開催ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度からはオンデマンド配信による研修会となっています。
今年度は、「特定健診・特定保健指導制度の最近の話題と動向」、「コロナ禍における生活習慣の変化に関するエビデンス」、「高尿酸血症についての最近の治療動向」「テレワークが主流になった方への保健指導方法」に関する内容について、人間ドック健診専門医や人間ドック認定医による講義を中心に学びました。
コロナ禍においては特定保健指導を対面で実施することが難しくなり、最近はビデオ通話やメール等の情報通信機器を用いる機会が増加してきています。当院における保健指導も今までは対面での面接方法が中心でしたが、昨年よりメール設備の導入も進めておりますので、今後も対象者さんのご希望に合わせた方法で保健指導を実施していくことができるのではないかと考えています。
対象者さんによっては、生活習慣の改善をしたいという気持ちはあるけれど、なかなか実行が難しい場合もあります。その時に対象者さんとの対話を通じて、過去の経験・周囲の状況等について確認を行い、根本原因を特定し、新しい生活様式の中でも取り組めそうなことを対象者さんと一緒に考えていく姿勢を持つことが大切であると、研修会を通して強く実感しました。他にも、最近の治療動向や新型タバコ・禁煙治療アプリ等に関する学びを深め、対象者さんの目標をより具体的に設定することや目標実現のための対策を考えて提案することの必要性も、改めて理解できました。
今回得られた知識や指導技術を今後の業務に活かしていきたいです。

 ◀健康診断の待合室

健康管理課 保健師日詰ちあき

指導医・研修医ブログ

白馬診療所にて

 研修医の山田です。白馬診療所で2ヶ月間研修させていただいた報告です。
この間診療所では、自分の外来を与えられ、毎日それに専従する形で、濃密な時間を過ごしました。担当させていただいた延べ患者数を確認すると500名を超えていました。初期研修の最後にふさわしく実践的で、且つ刺激的な内容でした。

 外来の例をいくつか挙げると、
・続処方を必要とする患者さんの対応が一つ。
・健診目的、および健診異常の患者さんの対応が一つ。
・ワクチン接種や発熱外来での対応が一つ。
・当直業務と同じように急患の対応が一つ。
精査が必要な方は他院紹介としますが、軽症者には診療所での加療を続けられる点が、当直との違いです。治療方針について迷ったときには、合間に上の先生方に相談させていただくことも多々ありましたが、患者さん本人の意思を確認しつつ、自分の知識に応じた裁量をする余地もあり、生の臨床のスリルを感じました。
その他、検査を目的とした救急車の受け入れも度々ありました。
印象に残っていることは、海外からのスキー・スノーボード客の多さです。伺ったところでは、街がコロナ禍以前の活気を取り戻しつつあるそうで、短期留学さながらに、この期間ほど英語を話す必要に迫られた日々はありませんでした。ただ、診療場面では文脈が明確であり、型通りのやり取りとなるため、片言でも大概は何とかなってしまいます。受験英語+αが思わぬ場所で役に立ち、国籍も人種も異なる人々の援助ができることには、ちょっとした感動を覚えました。言語の壁を感じるほどかえって歩み寄りの心が働き、大抵は場も和やかでした。悪戦苦闘の末に使える定型表現が徐々に増えていくのも、日々の励みになりました。それに音声入力、自動翻訳といった文明の利器の恩恵にあずかる場面もあり、時代の進歩を肌で感じました(医療翻訳に関しては100%正確さには欠けることもありますが)。冬の白馬は、英会話と外傷の経験をさせていただくには、特に適した環境でした。(くれぐれも怪我には気を付けてウインタースポーツをお楽しみください)

 最後になりますが、この研修中には多くの皆様のお世話になりました。この場をお借りして深謝を申し上げます。

診療所から激写された電車。目と鼻の先を走っています。

 

 

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文化の違い~外国人医療コーディネーター研修に参加~

 今年は、3年ぶりに入国制限がない冬を迎え、コロナ前くらいに多くの訪日外国人の方が受診されました。
コロナ禍で外国人患者さんが減り、また気軽に人に会うこともできなかったので、今までは絶えず英語に触れている環境を作っていましたが、行動制限もあり気軽に人に会うことや集まりに行くことができず、コロナ禍の間はWEBでいろいろな交流会に参加をしていました。コロナ禍のいいところは、WEBですべてでき、移動する必要がなかったので出費をおさえられたことです。

 そしてこの冬は、一気に訪日外国人が受診したので、忘れかけていたことを思い出しながら医師や医事課の方と連携をとりながら旅行保険や飛行機に乗る際の書類(FIT to FLY)の対応などをしました。コロナ禍に準備を進めていた資料ですが、実際にはまだまだ不足な部分があり来シーズンの課題でもあります。
 さて、2月に「外国人医療コーディネーター研修」に参加をしました。
2年ほど前に参加した研修は大変勉強になることが多かった研修会です。
今回は、前回の参加をかなり上回る300医療機関が参加をしていました。この研修では、講師の先生方が過去に実際に体験した問題事例などをとりあげており、当院でも起こりうる可能性があるのではないかと、参考にさせてもらうことが多くあり、特に多いのが医療費未収金問題です。
2021年5月から、訪日外国人受信者により医療費不払い防止の取り組みが厚生労働省で行われるようになりましたので、医療費未収金問題も減っていくのではないかと願っています。

 訪日外国人の方を対応していると、文化の違いを感じることが多いです。
外国では入院して手術をしたらすぐに退院することが多いそうで、日本との違いも含め、日本の医療について説明をします。
そして、まだまだ紙文化の日本。ペーパーレスの国の方が多いので、紙文化になれてない訪日外国人の方は、すぐにどこかに書類をなくしてしまいます。外国では旅行保険申請などもメールなどでやり取りしているようなので、なくしたら困る書類については、「これ重要!保険申請に必要だから写真に撮っておく?」と伝えます。
30年日本に住んでいるから、通訳はいらないと言われた方もいましたが、念のため一緒に医師の診察に同席させてもらうと、「今の意味がわかならい」と聞かれることが多く、次の診察から同席をお願いされることもあります。また、日本人の家族の方が同席されていましたが、医療のことなのでと同席を依頼されることも最近は多いです。現在、整形外科の患者さんが多いため、他の科の事になると説明や通訳につまずくことも多いですが、ゆっくり時間をいただきながら対応ができたらと思っています。
 英語でも日本語でも医療用語は難しい言葉が多いです。日本人でもわからない言葉が飛び交うことがあります。できる限り簡単な単語を使用しながら説明をするようにしています。
当院では、英語・ポルトガル語での対応が可能ですが、来院される前に事前にご連絡いただければ幸いです。
 企画管理課 山岸

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終末期ケア上級専門士

 2021年9月に終末期ケア専門士を取得しました。終末期ケア専門士とは終末期の臨床ケアにおけるスペシャリストです。患者・利用者さんの一番近くで『支える人』としてエビデンスに基づいたケアの実践を行える資格です。終末期ケアの独自のカリキュラムを学び、多職種で学びに繋げ、講師から継続的に知識やノウハウなど新しい教育が受けられます。

 心不全外来やデバイス外来、救急患者・ご家族の対応経験を通して、1年間学習し単位を取得してきました。日々学習していく中で、スキルアップや終末期医療について自分からもスタッフへ発信したいという気持ちが芽生え、終末期ケア上級専門士を受験しました。2回の選考を突破し、2022年12月に無事合格することができました。安堵と同時に『終末期ケア』の勉強会を自分で開催できることにワクワクしています。自分を含め全国で178名の一期生が誕生しました。終末期の患者さん、ご家族さまへのケアは日々の業務で思い悩むスタッフも多いと思います。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)やDNAR(蘇生措置拒否)など言葉ばかりが先行することが多いです。看護師としてできること、患者・ご家族の想いをスタッフに繋ぐことをこれからも実行していきたいです。終末期ケアについてお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

         内科外来 心不全療養指導士 終末期ケア上級専門士 和泉真実

ACP:人生会議とも言われています。将来あなた自身が病気になったり介護が必要になったりしたときに備え、これまでに大切にしてきたことや、これから誰とどのように過ごしたいか、希望する医療や介護のことなどについて、家族や大切な人、医療・介護関係者とともにあらかじめ考え、話し合うプロセスのことを言います

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白馬診療所の研修を終えて

初期研修医2年目の柏瀬です。

 あづみ病院の初期研修プログラムでは、初期研修医2年目の冬に、地域医療と外来研修を兼ねて8週間以上の白馬診療所での研修を行うこととなっています。私は11月の半ばから翌年1月の前半までの期間、白馬診療所で研修を行いました。

 白馬診療所では、研修医が他の医師と並列で外来を担当します。外来ではCommon diseaseの診療と、インフルエンザ及びコロナウイルスワクチンの予防接種、発熱外来での対応を数多く行いました。また、診療時間の合間に訪問診療も行っており同行させていただくこともありました。

 12月の半ばから雪が降り始め、スキー場がオープンすると、スキー外傷でたくさんの患者さんが来院されるようになりました。旅行者は、日本からはもちろん、オーストラリア、欧米、アジア圏からなど様々で、混雑した待合所で日本語以外の言語が飛び交う光景は新鮮でした。言語の問題で診断や治療が十分に伝わらなかったり、移動や帰国の予定があるために、移動先の病院に診療をお願いするしかないといった苦しい場面が多くありましたが、目の前の患者さんに集中し、丁寧親切な対応を心掛けました。

 白馬での研修期間は、寝ているときにも、外来の夢を見ることがよくありましたので、それなりにストレスもあったと思いますが、一度も憂鬱になることはありませんでした。むしろ、日々、自分の成長を実感でき、充実感に満ちていました。医師として求められることが嬉しく、それに応えたいという気持ちがモチベーションでした。

 ご指導いただいた先生方、看護師の方々、OT・PTの方々、事務の方々には、とてもよくしていただき、大変感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。


白馬診療所の近くのコンビニにて。自動車通勤は大変かと思いきや、除雪が行き届いていて苦になりませんでした。絶景を毎日眺めながらの通勤は私にとって素晴らしい時間でした。